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「CL新フォーマットも10の累乗でクソだ!」リバプールOBがUEFAの「偽善」を非難

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 現役時代にバイエルンやリバプールで活躍したマルクス・バッベル氏が、『Goal』と『SPOX』の共同インタビューでUEFAを非難している。

 かねてより噂されていたが、ついに18日に創設が発表された欧州スーパーリーグ。レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が主導し、アーセナル、アトレティコ・マドリー、チェルシー、バルセロナ、インテル、ミラン、ユベントス、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムの12クラブは、今後自分たちで運営する独自の欧州大会を発足すると明かした。

 しかし20日、政府、企業、そして選手と監督から批判の声が相次いだことが引き金となり、プレミアリーグ6クラブが一斉に計画からの脱退を表明。創設発表から2日間で計画は実現困難となった。

 UEFAは欧州スーパーリーグ創設発表前から異例の声明を発表するなど、断固として反対の姿勢を貫いてきた。そんな中で19日には、2024年から導入されるUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の新フォーマットを発表。従来の32チームから4チームを増やした36チームが出場する新CLのグループラウンドは、これまでの4チームを8組に分ける方法とは異なり、全チームを1つのリーグにまとめ、各チームがホーム&アウェーを計10試合を戦う。そして10試合の結果から順位を決めて、1位から8位のチームが自動的にラウンド16に進出し、9位から24位までが残り8枠を争ってプレーオフを行う。その後のラウンド16、準々決勝、準決勝、決勝は、オリジナルフォーマットを引き継ぐ形で開催される。

 これを受けてバッベル氏は、欧州スーパーリーグ計画を批判したUEFAは「偽善である」とし、厳しい言葉を続けている。

「UEFAは頭を抱えて笑っているだろうね! 2024年からのCLも10の累乗でクソだ。試合数を増やして金を稼ぐだけだから、誰も真剣に受け止めないんだよ。私の見解では、今回の改革は大失敗だ。だが、少なくとも各チームにはスポーツ的なメリットに基づいて予選を通過するチャンスは残っているかな」

 またバッベル氏は、古巣2クラブに言及。バイエルンが欧州スーパーリーグ参加を辞退したことを喜んだ一方で、一度参加を表明したリバプールには「あんなことをするとは思ってもみなかったからがっかりしたよ」とし、怒りを覚えたと語った。

「でもユルゲン・クロップや選手も計画について知らされていないと分かった時、『なるほど。クラブの歴史とは関係ない数人で決めたんだな』と思った。スポーツ部門の主な担当者が何も知らないという事実を知って、ようやく落ち着いたよ。金のことしか考えない、クラブの魂を売るようなビジネスマンが下した決断だというのは明らかだった」
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