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サッカーe日本代表は『e国際親善試合 KIRIN iMUSE CUP』で収穫多き“惨敗”、8月の大舞台に向けて成長あるのみ

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サッカーe日本代表のJay、Agu、Web Nasri

 サッカーe日本代表は24日、初の国際親善試合となる『e国際親善試合 KIRIN iMUSE CUP』でeマレーシア代表と対戦。8月の『FIFA eネーションズカップ』に向けた強化の場となったが、3試合で全敗に終わった。

 これまで戦ってきた1on1とは異なり、『FIFA eネーションズカップ』は2on2での対戦に。その経験を積むための場となった『e国際親善試合 KIRIN iMUSE CUP』だが、e日本代表のWeb Nasri(鹿島アントラーズ)、Jay(SCARZ)、Agu(Blue United eFC)にとって、課題が浮き彫りになる試合となった。

 日本は『FIFA eネーションズカップ』のアジア・オセアニア予選で優勝し、本大会出場が決定。しかし、マレーシアとはグループリーグで対戦し、2連敗していた。今回の『e国際親善試合 KIRIN iMUSE CUP』での3試合はそのリベンジマッチとなるはずだったが、相手の強さに苦しめられる展開となる。

 1試合目はJayとAguが試合に臨み、前半16分に先制する。しかし、後半13分までに試合をひっくり返されると、追いかける展開に。3-3で延長に持ち込むが、じりじりと引き離され、3-5で初戦を落とした。

 2試合目はAguとWeb Nasriのコンビ。前半5分に先制を許すと、再び追いかける流れとなる。後半32分に3-3で試合を振り出しに戻すが、後半アディショナルタイムに痛恨の失点。3-4で連敗を喫した。

 3試合目はJayとWeb Nasriのコンビで挑む。これまでの2試合を参考に守備の意識を高く持ち、前半をスコアレスで折り返す。しかし、後半9分に失点。均衡を崩されて追いかける展開になると、隙を突かれて立て続けに失点を食らい、0-3で完敗となった。

 全敗という結果に、3選手は肩を落とす。試合後のインタビューで、Jayは「思ったようにはプレーできなかった。それも自分たちの実力不足が原因なので、これを糧にして、デンマークに行きたいけど、さすがに3連敗は申し訳ない気持ちでいっぱいです」と語る。「本番は8月のデンマークでの世界大会なので、8月まで時間はあるので、今日見つけた課題を改善して望んでいけたらいいなと思いますし、自分たちの目標である優勝に向かって頑張っていきたいと思います」と気持ちを切り替えた。

 明るいキャラクターのAguも落胆の色を隠せない。「悔しいですね。悔しいですけど、この3試合は糧にして、本番にぶつけたいと思います。1勝でもしたかったですけど、全部負けてしまったので、そこは申し訳ないという気持ち。今後は1戦も負けないという気持ちで、改めて頑張らなきゃと思った3試合でした」と敗戦を飲み込む。「守備の連携面は練習していたにもかかわらず、大量失点をしてしまった。今一度守備のタスク管理の徹底、攻撃も流動的に意識してやれたらいいなと思います。目指すところは優勝ですね」と課題を見つけ、改めて本番に生かす構えだ。

 冷静なWeb Nasriは「特に良かった点はあんまりない」と敗戦を認める。「これから色々やらなきゃなっていう悪い点は見つかったので、8月までに色々やっていかなきゃなって思っています」と本番を見据えた。

 オンラインでのラグという予想外の事態に苦しみながら戦った『e国際親善試合 KIRIN iMUSE CUP』。中途半端な勝利以上に、大きな課題と収穫を得る形となった。ゲスト解説として応援にかけつけた元サッカー日本代表の佐藤寿人氏は、自身もサッカーゲーム『FIFA』を嗜む。トップアスリートの目線から「すごい悔しいと思います。敗戦の中でもポジティブなことを意識するのも大事。3連敗ですけど、全部が全部悪いとは思わなくていい。今日の試合をいい糧に、本大会につなげてほしい」と3選手にエールを送った。

 8月20日からデンマークで開催される、国際サッカー連盟(FIFA)による『FIFA eネーションズカップ』は世界24か国が出場。アジア・オセアニアからは日本、インドネシア、マレーシア、韓国、シンガポールが参加する。

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