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国見の10番背負う2年生MF北村一真、「もっと怖い選手に」「もっとリーダーに」

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国見高の10番、U-17日本代表候補MF北村一真

[9.25 高円宮杯プリンスリーグ九州第13節 国見高 1-3 九州国際大付高]

「上手い選手は武器があって、怖さがある選手だと思う。自分もレベルを上げないといけない」。伝統校・国見高(長崎)の10番、U-17日本代表候補MF北村一真(2年)が、現状からさらに成長することを誓った。

 この日は4-1-4-1のアンカーの位置でプレー。正確なトラップでボールを落ち着かせ、連係での局面打開やDF背後へのパスにチャレンジしていた。だが、チームは流れよく先制した後に畳み掛けることができず、逆に「アラートさがまだ足りなかったという部分があった」こともあって3失点。また、司令塔の北村はボールを保持して主導権を握ることができなかったと感じている。

 それだけに、「そこ(パス)は練習しか無いと思います」。北村は1年時から伝統校の先発を獲得し、今年は2月の九州新人戦で優勝に貢献。U-17日本代表候補に初選出され、視界が広がった。

 注目度が高まっているが、本人は「怖さが無いと。自分では、無いと思う。もっと怖い選手にならないといけないと思う」と首を振る。一時期調子を落としていた時期に「頭をリセットさせて、自分の武器を探そうと思って」自分の映像を見返したという。自分の現在の長所はトラップ。一方で、パスの精度はまだまだ引き上げなければならない部分だと感じた。勝負を決定づけるようなラストパスやシュートを増やさなければならない。

 2年生だが、経験値はチームトップクラス。その経験をどう周りの選手に伝えるか、ということが課題だと考えている。「結局は、技術よりも気持ちの部分だと思う」。心の強さを備えたチームへ。そのために、「もっと(自分が)リーダーになってやらないといけない。サッカーで見せないと、周りもついてこないと思う」。どんなときもチームを勝利へ導くような怖い選手、リーダーになることにこだわっていく。

 国見は特別な伝統を持つチーム。だが、北村は「過去は忘れて、今やるべきことをしっかりとやりたい」と言い切った。挑戦者として目の前の相手に挑み、上回って白星を掴むこと。10番はその中心選手として戦い、壁を一つ一つ乗り越える。

(取材・文 吉田太郎)
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