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[MOM3598]成田北DF大垣遼(3年)_雨中で抜群の安定感。完封勝利で歴史塗り替える

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成田北高CB大垣遼は完封勝利に大きく貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.17 選手権千葉県予選決勝T1回戦 成田北高 1-0 検見川高]

 成田北高は、初の16強入りを懸けた大一番で完封勝利。春先は失点が続いていたというが、各選手がセカンドボールへの寄せやシュートコースを消すことを意識して県立の強豪校を封じ切った。中でも存在が大きかったのが、CB大垣遼(3年=スポルト八千代出身)だ。

 声で周囲を巻き込むよりも、淡々とプレーでチームを引っ張る副キャプテン。身長は170cm弱と高さはないものの、俊足DFはカバーリングの意識が非常に高い。守備範囲広くSBの裏のスペースも埋め、前へ出る・出ないの判断も的確。良く利いていた印象だ。

 雨でボールが不規則に止まったり、跳ねたりするゲームを「難しかったですね」と振り返る。思うようにボールを蹴ることもできず、本人はクリアが小さくなってしまったことを反省。だが、櫻田常聖監督も「今日は良く前出るし、カバーリングするし、ギリギリのところで体を張ってくれたし、凄く安定感がありました」と評価するプレーだった。

 大垣は「目標は勝つことでした。自分、1年も、2年も選手権にも出ているんですけれども、1年の時に中央学院に負けて、2年の時は柏南に負けて(ブロック予選敗退し)、ここのステージに来れなかった中でチーム全体としても行きたいという思いがあって、嬉しいの一言です」と微笑む。

 チームの歴史をまた塗り替えるベスト16進出。大垣はさらなる強豪との対戦を「ワクワクしますね」と楽しんでいる。満足することなく、より上へ。「失点ゼロで抑えれば、最悪PK戦まで行ける中で自分たちの攻撃陣を信じて、ゼロで抑えたいです。緊張もあるだろうし、どんな相手かもあまり分からない中で試合に入るけれど、すぐに対応することを意識して、ゼロに抑えて勝ち切りたい」。次戦はインターハイ予選準優勝の暁星国際高を破った白井高との2回戦。チームのモットーであるサッカーを楽しむこと、また見たいと思ってもらえるようなサッカーをすることを心掛け、またゼロに封じて勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
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