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「なんのための契約だ?」「カップ!カップ!」C・ロナウドを巡る英解説者の大激論が大きな話題に

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マンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウド

 マンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウドの起用について、イギリス『スカイスポーツ』解説者が交わした“激論”が大きな話題となっている。

 28日に行われたプレミアリーグ第13節で、チェルシーと1-1の引き分けに終わったマンチェスター・U。しかし、結果よりもC・ロナウドがベンチスタートとなったことが大きな話題となっている。今夏復帰してすでに10ゴールを奪う背番号7がスタメンでなかったのは、後任指揮官として就任間近のラルフ・ラングニック氏の影響ではないかとも伝えられた。

 そんなC・ロナウドの起用法について、『スカイスポーツ』の解説を務めるロイ・キーン氏は「先発させなければならない。ベンチに座るのを彼は嫌うし、そのために帰ってきたわけじゃない。緊迫した試合で勝利をもたらすゴールを決めるからこそ、彼を使うんだ」と見解を述べた。

 一方、ジェイミー・キャラガー氏は「ロナウドを全試合で先発させるのは正しい考えではないと思う。今のロナウドは昔のようではない。今でもゴールという形で貢献しているのは間違いないが、ベンチや途中交代を大きな話題にするべきではないよ」と反対の意見を述べている。

 すると、ここから両者がヒートアップ。キャラガー氏が「なぜロナウドと契約したか? マンチェスター・シティに行くことを恐れていたからではないか。計画はなかったはずだ」と指摘すると、キーン氏も「彼は常にプレーするつもりで契約した。ベンチに座っているだけの彼と契約するつもりだったと言いたいのか?」と応戦。さらにキャラガー氏が「ゴールを決める。この点では間違いなくワールドクラスだ」と語ると、キーン氏は「試合はなんのためにあるんだ? 試合はゴールのためにあるんだよ」と反撃している。

 そして、キャラガー氏は「選手としての彼を批判しているわけじゃない。ゴールという点では怪物的だ。先日(リオネル)メッシについても話したけど、彼らはこの世代で最高の選手たちだ。だが、今のユナイテッドはタイトルに近づいているか? パリSGはチャンピオンズリーグ優勝に進んでいるか? 違うね。フットボールはチームスポーツなんだ」と言及。「彼とサインする意味はあったのか?」と続けると、キーン氏は「トロフィーを獲得するためだ! FAカップとチャンピオンズリーグのために戻ってきたんだ!」とし、以下のような応酬が続いた。

■大激論…
キーン:「数か月前、ロナウドと契約したときに誰もが……」

キャラガー:「今リーグ優勝に近づいているのか?」

キーン:「違う! リーグ優勝のために戻ってきたわけじゃない」

キャラガー:「じゃあなんのために戻ってきた?」

キーン:「タイトルを獲得するためだ! モウリーニョだってリーグ優勝はできなかったが、タイトルはいくつか獲っている!」

キャラガー:「オーマイ……。ロナウドがリーグ優勝のためじゃないと言うなら、なぜ戻ってきたんだ?」

キーン:「カップ!カップ!」

キャラガー:「それがユナイテッドの目指す場所か? カップ戦で満足?」

キーン:「その通りだね! それが彼らの今の姿なんだ。チームを見ろ。ここ2、3年のリーグ戦を見てみろ。この先数年間、リーグ制覇はないだろう」

キャラガー:「じゃあなぜ36歳のロナウドと契約したんだ? メイソン・グリーンウッドやジェイドン・サンチョを起用すべき」

キーン:「決してリーグ制覇のためじゃない。ロナウドがその差を埋めるのは難しい……」

キャラガー:「だから意味ないんだ」

キーン:「もう一度言うが、いくつかのトロフィーを獲得するためだ。それが彼らに居場所なんだ」

 なお、同じく解説を務めるガリー・ネビル氏は、この言い争いの模様をテレビで確認しながら大笑いしている様子を自身のSNSにアップしている。

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