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[キリン杯]地元・豊田で玉田が決勝弾!コートジボワールを撃破!!

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[5.24 キリン杯 日本1-0コートジボワール 豊田ス]

 日本代表は24日、豊田スタジアムでコートジボワール代表と対戦。前半21分にFW玉田圭司(28=名古屋)が先制点を決め、1-0で勝った。

 日本は前日練習通りのメンバーで、4-4-2の布陣を敷いた。GK楢崎正剛(名古屋)に4バックは右から駒野友一(磐田)、中澤佑二(横浜FM)、田中マルクス闘莉王(浦和)、長友佑都(F東京)。中盤は今野泰幸(F東京)と長谷部誠(ボルフスブルク)がダブルボランチを組み、右サイドに松井大輔(サンテティエンヌ)、左サイドに遠藤保仁(G大阪)が入り、玉田圭司(名古屋)と大久保嘉人(神戸)が2トップを組んだ。
 コートジボワールは22日のパラグアイ戦の4-4-2から4-3-3に変更。GKゾグボ(ショルタ)、4バックは右からドメル(ハンブルガーSV)、ゾロ(ベンフィカ)、メイテ(ボルトン)、ボカ(シュツットガルト)と並び、中盤はゾコラ(トッテナム)がアンカーで、右前にファエ(レディング)、左前にティエヌ(サンテティエンヌ)。前線は中央にサノゴ(ブレーメン)が張り、右にエブエ(アーセナル)、左にアカレ(マルセイユ)が入った。

 試合は序盤からA代表デビュー戦の長友が積極的なオーバーラップを見せ、攻勢をかける。前半6分には左サイドを駆け上がった長友のグラウンダーのクロスに大久保が倒れ込みながら右足ボレーを放ったが、体勢が崩れてゴール右へそれた。
 中盤でリズムをつくったのは長谷部。豊富な運動量で盛んに顔を出し、広い視野から長短のパスを供給してゲームメイクし、ドイツ仕込みのあたりの強さで守備にも貢献した。松井も巧みなステップと鮮やかなボールさばきを見せ、日本が完全に中盤を支配した。
 前半16分には遠藤の左CKに合わせた大久保のヘディングシュートがゴールライン上でDFにクリアされる決定機もあった。
 そして前半21分、今野が右サイドにパスを送り、スペースに飛び出した長谷部がゴール前にクロス。大久保がニアに走って生まれた背後のスペースに玉田が走り込み、左足で合わせると、シュートはGKの股間を抜けてゴールマウスに吸い込まれた。“ホーム”の豊田スタジアムで玉田が先制点。一気に場内のボルテージも最高潮に達した。
 全体的に運動量の少ないコートジボワールはほとんどチャンスをつくれない。局面局面では個人の身体能力で日本を押し込むシーンもあったが、中澤、闘莉王も強さを見せ、前半を1-0とリードして折り返した。

 後半はコートジボワールにボールをキープされる時間が増えたが、ボールを回されているというよりも回させている展開だった。全員が1対1で体を張り、ゴール前の空中戦も中澤が競り負けず、うまく対応していた。
 逆に後半13分には長谷部のサイドチェンジから駒野が右サイドでボールを受け、中央の遠藤に返してPA内に走り込んだ今野にまでつないで攻め込むチャンスもつくった。
 後半15分、ボカの強烈な直接FKは楢崎が好セーブでしのぎ、後半26分にもPA内でエブエにシュートを打たれたが、闘莉王が体を張って防いだ。
 主導権を取り戻したい日本は後半30分に松井と玉田を下げて、MF香川真司(C大阪)とFW矢野貴章(新潟)を投入。後半45分にはドゥンビアのシュートがポストに弾かれ、運にも味方された。
 先制後はチャンスらしいチャンスもほとんどなかったが、最後まで集中を切らさなかった守備陣が踏ん張り、そのまま1-0で逃げ切った。

(取材・文 西山紘平)

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