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[W杯予選]日本代表岡田監督会見要旨

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[6.22 10年W杯アジア3次予選グループ2第6節 日本 1-0 バーレーン 埼玉]

 日本代表は22日、W杯アジア3次予選最終節でバーレーンと対戦。後半終了間際にDF内田篤人(鹿島)が決勝ゴールを決め、1-0で勝った。以下、日本代表岡田武史監督会見要旨

「きょうは消化試合だけど、われわれにとって非常に重要なゲーム。どんな試合においても、勝ち負けがあるかぎり、絶対に勝ちたいという気持ちから戦ってほしいといって、選手たちは本当によくやってくれた。前半のサッカー自体、全然わるくない。しかし、チャンスに決められなかったのと、きょうは中盤に攻撃的な選手をおいたので、ボールを奪えなかったのはしかたない。最後、決してかっこいい、きれいな得点じゃないが、このうまいスマートな選手たちが泥臭い点を取ってくれたことがすごくうれしい」

―この試合をやる前、自分のプライドと日本サッカーのプライドをかけ、屈辱を晴らしたいと言っていたが?

「自分の屈辱を晴らすためだけにやっているわけではないけど、どうしても勝ちたかった試合。結果には満足しています」

―3次予選の最後に勝ち、最終予選に向けて、どんな収穫があったか?
「まず一つのチームになってきたこと。代表チームは、なかなか長期間一緒にキャンプができない。今回、厳しかったけど、いっしょにやってきて、チームになった。お前たちはいいサッカーもする。うまい。しかし、何かワンピース足りない。それは勝利への執着心だ、腹の中にあるものを出してくれ、そう選手に言って、それが出たことが収穫だった」

―バーレーンとは1-0で互いにホームで勝った。同じ実力と思うか?
「実力というのは結果でしか測れない。ただわれわれは第1戦バーレーンでやったときとはまったく別のチーム。この結果が正当な結果だと評価とするしかない。今のところは同じ力。次にやるときに決着をつければいいと思う」

―一つのチームになってきたということの、戦術的な部分を軽くまとめてほしい。
「軽くまとめられないです。ただ僕が思うのは、選手は監督に言われたからプレッシャーをかけにいく、追いかける、チームのやりかただから追うのではなく、自分が勝ちたいからいく。そういうときは自然と仲間に対してこう出してほしいとか、要求が出てくるもの。そういうのが自然と出てくるようになった。そういう意味ではチームとして一つになってきていると思う」

―俊輔は完全によくなったから使ったのか?
「完全によくなっています。前回の試合前より良かった。彼はもともと持久力がある、スピードはないけど、走れる。だから使いました」

―選手に掛けた、あるいは掛けたい言葉は?
「今、ロッカールームでミーティングをしました。長いキャンプ、選手はこのあとすぐにJリーグがあるが、試合に出ない選手も含めてみんな全力でやってくれた。僕はあさってからユーロにいくがみんな頑張ってくれと言った。これを乗りきったことでかなり自信をつけてくれている。ただ最終予選は山あり谷あり。もっと力をつけてほしいと言いました」

―決定力不足を含めての課題が出た。最終予選までにつめていくところは?
「代表チームで拘束できるのは7月の終わりに2泊3日のミニキャンプと8月の親善試合のキャンプしかない。ここまででベースとなるものはできてきたので、あとは選手の組み合わせを含めて、どう戦っていけばいいのかを考えたい」

(矢内由美子)

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