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[SBSカップ]U-19日本vsU-19アルゼンチン試合後会見要旨

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[08.24 SBSカップ国際ユースサッカー第2日 U-19日本代表 2-3 U-19アルゼンチン代表 日本平スタジアム]

 U-19日本代表は24日、SBSカップ国際ユースサッカー第2戦でU-19アルゼンチン代表と対戦。3点を先取された後にMF山本康裕(磐田)とDF酒井高徳(新潟ユース)のゴールで1点差にまで迫ったが2-3で敗れた。以下、試合後監督会見要旨


牧内辰也監督
「ボールを奪ってから消極的だった。パスが横とか後ろばかりで前にくさびに入るボールが少なかった。後半、ケガも含めての変更で混乱して耐え切れなかったことは修正しなければならない。
 バイタルエリアにボールが入ればチャンスはできる。流れの中でもう少し作っていかないと。あと、失点で下を向く選手が数多くいる。前を向いていく我慢強さが必要かなと思う」

―パスミスの多さは何が問題か?
「トレーニングでは出し手と受け手がタイミング合わせて、3人目の動きを合わせるという繰り返し。プレッシャーを恐れて(いいタイミングで)出せず、横パスなどを奪われている」

―本来ボランチの青木が右SBで初招集の酒井が左SBでした。両SBの出来については?
「サイドの選手を含めてDFラインの層が薄いと感じている。酒井に関しては持ち味を出していると思う。(岡本が負傷している)右サイドバックに関しては育てていかないといけない。青木は60mアップダウンする力が海外にも通用していた。走力を発揮して欲しいと思って試した。守備のポジショニングなどが課題。ただ、オーバーラップしていく距離も長いし、青木は理想のタイプではある」

―下田が最終ラインに入ってから失点を重ねたが、最終ラインと中盤とどちらに問題があったのか?
「両方だと思います。ただ3失点したのは中盤のスペースを分け渡してしまったことが原因。DFに関しては大きなポジションミスは無かったと思う。下田に関しては(ボランチとCB)両方試したい。守備に関しては持ち味を発揮してくれた」

―FW陣の得点が無いが?
「(ボールが来るという)予測しておいて状況判断を上げていかないと。得点が取れないと感じている。時間がかかりすぎている。3人目の動きなどがもっと必要」


●ワルテル・ペラッソ監督
「前半は削りあいというか、相手のゴールに到達することができないまま終わってしまった。日本代表は効率的にサイドを守っていた。日本代表のゴールから遠い位置でプレーせざるを得なかった。ハーフタイムに日本の裏を取る作戦に変えた。より裏を取るという動作をはっきりするために、ネイラとリシオを入れた。その後3-0というスコアにまで達したということは、交代策が当たったからだと思う。心配な形で2ゴールを奪われたが、この結果で終わることができたのは良かったと思う」

―心配な形というのは?
「1点目はどうしても避けられない失点だった。(FKのこぼれ球を)相手のFWが素早くシュートを打ったので。2点目はファウルせざるを得ない状況。失点してしまったことはやむを得ないと思っている」

―アルゼンチンのオリンピック優勝の影響は?
「アルゼンチンのユース代表は今年各カテゴリーとも同時にスタートした。チームの組み立ての時期にああいうタイトルを取ったことは私たちのモチベーション。オリンピックというのは難しい大会。連覇を成し遂げたことは私たちのモチベーションとなった」

―後半最初からふたりを投入したのは元々の作戦?それとも日本の戦い方を見て決めたのか?
「前半の流れを見て、相手のディフェンスを崩すため。適任だったのがそのふたりだった。中盤の守備についてはリスクがあったが、試合を勝ちに出ようと勝負に出た」

(取材・文 吉田太郎)

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