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[SBSカップ]“大久保2世”がアジアユース出場へ前進(U-19日本vs静岡ユース)

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[08.26 SBSカップ国際ユースサッカー第3日 U-19日本代表 3-2 静岡ユース エコパ]

 “大久保2世”ことU-19日本代表FW白谷建人(C大阪)が静岡ユースゴールに2発を叩き込んだ。まずは前半5分だ。MF青木拓矢(大宮)からのロビング気味の縦パスに誰よりも早く反応。必死に追いすがる相手DF陣の遥か前方でボールを拾うとPAへ侵入、そのまま右足でゴールネットを揺らした。さらに10分にはMF山本康裕(磐田)と青木が中央から作り出した決定機に絡み、あっさりと2点目のゴールを奪った。
 24日に行われたU-19アルゼンチン代表戦では先発のチャンスを与えられながら、シュートを1本も打つことができないまま後半36分に途中交代。3点差を追撃したチームはあと一歩及ばず2-3で敗れた。この試合では白谷だけでなくFW陣4人で放ったシュートがゼロ。2試合連続無得点に終わったFW陣に白谷は「FW陣がシュート打てていない。これではダメ。シュートの意識を持っていきたい。(静岡ユース戦は)自分が決めて勝ちたい」と誓っていた。そして言葉通りに最終戦で初ゴールを決めてチームに勝利をもたらした。
 シュート3本で2ゴールを決めた白谷は前半修了とともに交代したが、他のFWがゴールを決めることができなかったため、FWとして今大会唯一の得点者となった。「ゴールは良かったけど、今日はバテテしまった。守備面で貢献できず、後ろの人たちに申し訳ない。(2失点は)自分たち(FW)の責任でもある」と反省点を挙げることも忘れなかった白谷。だが欲しかった結果は残した。国見高時代、抜群のスピードを武器に得点を重ね、高校の先輩で日本代表FWの大久保嘉人(神戸)と比較されてきたストライカーは、2発のアピールで目標のアジアユース出場へ一歩前進した。

<写真>2得点で代表生き残りをアピールしたFW白谷
(取材・文 吉田太郎)

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