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[全日本ユース選手権]衝撃の決勝9発!浦和ユースが初優勝!

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[10.13 高円宮杯第19回全日本ユース(U-18)選手権決勝 浦和ユース 9-1 名古屋U18 埼玉]

 高校年代ナンバー1は浦和レッズユースに決定!!高円宮杯第19回全日本ユース(U-18)選手権は13日に埼玉スタジアム2002で決勝が行われ、浦和ユース(埼玉)と名古屋グランパスU18が対戦した。試合は浦和ユースが前半4分のMF山田直輝(18)の先制ゴールを皮切りに前半だけで5得点を決めるゴールラッシュ。後半にも4点を加えた浦和ユースが、決勝戦史上最多となる9ゴールを決め9-1で勝利、初優勝を飾った。

 浦和のホーム・埼玉スタジアム2002で浦和の弟分たちが躍動した。U-19日本代表FW原口元気(17)と同代表FW高橋峻希(18)を両ワイドのFWに配置する4-3-3の布陣でスタートした浦和ユースは前半4分、中盤中央でボールを受けた山田が緩急をつけたドリブルで右サイドへ流れながらマークを外し、右足を一閃。グラウンダーの強烈なミドルシュートはゴール左隅へと吸い込まれた。さらに浦和ユースは16分、ドリブルで持ち上がったMF田仲智紀(18)を起点にFW阪野豊史(18)、原口、田仲と素早くボールを動かし、最後はDF永田拓也(18)がシュート性の強烈な左クロス。これが相手のオウンゴールを誘い、2-0とした。23分にも右SB岡本拓也(16)の右クロスを阪野が胸で落とし、PAやや外の原口が右足ボレー。これがクロスバーを叩いてそのままゴールネットを揺らした。
 堅守を武器に勝ち上がってきた名古屋U18にとってはまさかの3連続失点。だが、3試合連続得点中のFWアルベス・タケオ・デリキ(18)とFW奥村情(18)の2トップ、4-4-2システムの右MFに位置するMF磯村亮太(17、来季トップチーム昇格内定)を中心に反撃を試みる。磯村、奥村が惜しいシュートを放つと39分、左SB本多勇喜(18)のクロスボールを相手DFがクリアミス。逆サイドでボールを拾ったアルベスがゴール前に折り返すと走りこんだ奥村が追撃弾を決めた。

 だが浦和ユースの勢いは全く衰えない。43分、ゴール正面、PAやや外で得たFKを田仲が鮮やかに沈めて4-1。さらに44分にはカウンターから左サイドを駆け上がった永田のパスがPA内の原口へ通る。これを原口がゴールやや右に構える阪野へ通すと、阪野が左足で5点目のゴールを破った。そして後半6分、左サイドをえぐった原口のラストパスを高橋が右足でねじ込み、6-1。この時点で決勝戦の最多ゴール記録を更新した。
 だが、攻撃の手を緩めない浦和ユースは25分にも山田のラストパスを受けた高橋が豪快な右足シュートをゴールへ突き刺し、31分にも左サイドで粘った原口からのクロスをファーサイドの山田が右足で合わせて8-1。奥村、磯村のドリブルシュートなど必死に2点目を奪おうとする名古屋の攻撃にも守備陣が得点を許さないまま迎えた後半ロスタイム、山田が得点王獲得を決めるこの日3点目(今大会8点目)を決めて9-1とした浦和ユースが、衝撃的なスコアで高校年代の頂点に立った。

(取材・文 吉田太郎)

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