beacon

勝点逃した磐田・川口「次は勝つしかない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.29 J1第33節 鹿島1-0磐田 カシマ]

 リーグ15位と低迷中のジュビロ磐田が29日の第33節で鹿島アントラーズに0-1で敗北した。名門・磐田は勝点を伸ばす事が出来ず、いよいよJ2降格が真実味を帯びてきた。磐田と鹿島は96年から02年の間、リーグ優勝を2チームで独占し、リーグの雄として死闘を繰り広げてきた。しかし、近年優勝戦線から遠ざかっている磐田は今季低迷。鹿島とは180度異なり残留争いを戦っている。
 26日の天皇杯で主力を温存したにも関わらず、結果がついてこなかった。90分間、鹿島にペースを握られ、決定的なシュートも打つことが出来ずに終わった。後半ロスタイムに鹿島MF岩政大樹に決勝点となるゴールを決められた時、GK川口能活は悔しさを露わにし、大声で吠えた。「次やるべきことがハッキリした。勝利のみ。引き分けなど許されないわけで、やることが明確になった。だから余計な事は考えずに一点集中、次は勝つしかない」。試合後、川口は重い口調でそう語った。
 せめてもの救いは、16位の東京ヴェルディと17位のジェフユナイテッド千葉が負けたこと。これで、磐田は暫定順位を下げずに済んだ。しかし、これは残留を争うチームとしては重要なこと。「今日は鹿島サポーターの後押しを凄く感じた。次の最終戦は今年最後のホームゲーム。ホームで今日の鹿島のようにサポーターと共に勝利を引き寄せます」。守護神は、鋭い眼光で次節のホーム最終戦を見据えた。

<写真>磐田GK川口
(取材・文 山口雄人)

TOP