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鹿島vs磐田 試合後の選手コメント

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[11.29 J1第33節 鹿島1-0磐田 カシマ]

 J1第33節が29日行われ、カシマサッカースタジアムではリーグ連覇に燃える首位鹿島アントラーズとJ1残留争いの渦中にある15位ジュビロ磐田が対戦。試合は、鹿島の岩政大樹が後半ロスタイムにゴールを決め1-0で勝利し、勝点3を勝ち取った。これにより鹿島は勝点を60に伸ばし、未だ首位をキープ。同時間帯に行われた3位・川崎フロンターレが神戸に勝利し勝点を57にしたことで、鹿島の今節での優勝は消え、優勝決定は次節に持ち込まれた。2位の名古屋グランパスは明日コンサドーレ札幌と対戦する。また、残留を争う磐田は勝点0に終わった。本日行われた16位東京ヴェルディ、17位ジェフユナイテッド千葉も勝点0で終わったため15位-17位のチームに暫定順位の入れ替わりはなかった。
 以下、試合後の選手コメント

<鹿島アントラーズ>
●DF岩政大樹
―試合の感想は?
「まだ優勝したわけではないけれど、今日の勝点3は大きい。昨年とは苦しみが違う。上に居続けることはとても苦しく難しいです」
―劇的な決勝ゴールでしたね?
「このまま優勝が出来れば、あのゴールは劇的と言われるかもしれないが、優勝しなければただのゴールです。(あのゴールは)増田がFKを蹴る瞬間、くるぞ、いけるぞと思った。一年間、自分の中でモドカシイ気持もありながら続けてきたので、少し報われた感じがあります」
―次節は最終戦ですね?
「監督の熱さに引っ張られてここまでこられました。次もいつもどおり厳しいサッカーをしていきたい。セカンドボールを取る時の球際の激しさとか。それからあと一戦、激しく走りたい。鹿島の強さは今日のような試合を勝てるところ。決めたのは僕ですが、田代やマルキーニョスも中で潰れてくれたからとれたゴール。だから皆で勝ち取ったゴールです」
―良い勝利でしたね?
「今日は野沢のおかげで勝った。終わってみれば、こういう劇的な結果の方が、波に乗れるかもしれない。今となっては、こういう結果で良かったと思います」

●MF野沢拓也
―試合を振り返って?
「後半交代するまで、点を取りたかった。今日は引き分けることが最低条件だったのですが、このチームは本当に、奇跡的な力を出しますね」
―優勝へあと一歩ですね?
「結局最後は勝ちたいという気持ちの強さです。今日は交代したが、ベンチに戻ってからも、もう一度ピッチに戻りたかった」
―前半、決定的な場面で2本シュートを外しましたね?
「"ヤバい"。そう思いました。正直言って、あれで決めていれば、もっと楽な展開になっていたと思う。だから、本当に申し訳ないです。前の(攻撃の)人間が決めるところで決められず、守備の人間に決めてもらってしまって…、岩政に謝りたい」
―でも勝てたことは連覇に向けて大きいですね?
「チーム全体で戦えた結果がこれです。これがうちの強さ。相手は前半後半ほとんどハーフコート(自陣)で戦っていたから、点はなかなか取れなかったが内容では勝てていた」

●MF増田誓志
―途中出場ながらナイスアシストでしたね?
「蹴る前に中を見た時に、相手のDFが準備できてなくて整っていなかった。だから"今だ"と思って蹴りました。割と自分のペースで蹴る事ができた。低くても良いから、とにかくGK目がけて蹴りました」

●MF青木剛
―勝因は?
「勝利を諦めるムードが出てきた時間帯でも、勝つ気を崩さずに最後まで出来たのが良かったと思う。これは監督、スタッフをはじめチーム全員で勝ち取った勝利です。でも、今日の時点で何かを得たわけではないので、次を勝って終えること、これこそが重要」
―試合前はどんな意識で臨んだか?
「目の前の試合に集中するだけだった。優勝へのプレッシャーというよりは、相手も残留をかけてくるわけで、その磐田の気迫に負けないように、気持ちを上回るように心掛けた。一瞬でも気を抜いた瞬間にどう転ぶか分からなくなる試合だったと思うので、最後まで集中を切らさずに出来たことが収穫です。これで2連勝、最後は3連勝して今季を終えたいですね。そのために次の札幌戦は万全の体調で臨みたい」
―今年と昨年の優勝戦線はどう違うか?
「去年は"他力本願"の部分があったけれども、今年は違う。自力でこじ開けないといけない。自分たちの結果次第で全てが決まる。どの相手も首位の鹿島を潰してやろうとかかってくるので、そこが一番怖い部分。今年はどこからもマークされている中での試合となるので、注意し頑張っていきたいです」

<ジュビロ磐田>
●GK川口能活
―残念な結果になりましたが?
「次やるべきことはハッキリした。勝利のみ。引き分けなど許されないわけで、やることが明確になった。だから余計な事は考えずに一点集中、次は勝つしかないです」
―次節の最終戦に向けて、何をやるべきか?
「サッカーにおける必要なものは全てです。今日は鹿島サポーターの後押しを凄く感じました。次の最終戦は今年最後のホームゲーム。ホームで今日の鹿島のようにサポーターと共に勝利を引き寄せます」

(取材・文 山口雄人)

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