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[全日本女子]レオネッサがペルーレに大勝リベンジで初の決勝進出!!

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[12.28 全日本女子サッカー選手権準決勝 ペルーレ 1-4 レオネッサ 西が丘]

 全日本女子サッカー選手権の準決勝、TASAKIペルーレFCvsINACレオッネサの一戦が28日、東京・西が丘サッカー場で行われた。昨年の準決勝と同カード(ペルーレが2-1で勝利)となった試合は、ブラジル代表のFWプレチーニャらのゴールで4得点を量産したレオネッサが4-1で見事リベンジを果たし、元旦の決勝戦への初進出を決めた。

 昨年のリベンジに燃えるレオネッサがまず、試合を動かした。前半14分、プレチーニャがPA左位置でキープするとすかさず右足を振り抜き、鋭いシュートをゴール右上に放り込んだ。先制点奪取に成功したレオネッサはその後もボールをキープし、前半41分、「去年の準決勝では相手の気持ちに負けたので、今年は同じ場所で同じ相手に借りを返したかった」というDF角田英子が加点に成功する。右サイドを駆け抜けた角田が狭い角度からシュート性のクロスを放つと、ニアサイドの枠内をとらえた強烈なボールはGK斎田由貴の手をすり抜けゴールネットを揺らした。「クロスのつもりだっただけに風に乗って決まったようなラッキーゴール」という角田の得点で、レオネッサは2-0と点差を一気に引き離した。一方、なかなか中盤でボールを回させてもらえないペルーレは我慢の時間が続いたが、前半44分に前年のファイナリストとしての意地を見せる。ゴール前でルーズボールをキープしたMF山本絵美がGK海堀あゆみの頭を超えるループシュートを右足で決め、1-2とした。

 後半もレオネッサの勢いは留まる事を知らず、早速ペルーレを突き放しにかかる。後半7分、右サイドを早いドリブルで突破したFW米津がファーサイドに大きめのクロス。中には味方が誰もおらず一瞬ミスキックかと思われたが、このボールがグングンと伸びそのままゴール左端に突き刺さった。そして後半32分には、後方からのロングフィードを猛チェイスした後半途中出場のFW川澄奈穂美がGK齊田のクリアキックを見事にブロック。「やるべき動き、やるべき仕事ができた」という川澄は、はね返したボールをそのまま押し込み、駄目押しの4点目を喰らわせた。試合は最後まで力の限り押し切ったレオネッサが、このミスで意気消沈したペルーレを4-1でねじ伏せ、昨年の借りをキッチリと返した。「うちとしては決勝は未知の世界。進出するだけでも非常に意義深いが、決勝はやれるだけのことをやります」。初の決勝戦進出を決めた田渕径二監督は感慨深げにそう意気込んだ。決勝戦は、07年度全日本女子選手権の覇者にしてなでしこリーグ1位の日テレ・ベレーザとなでしこリーグ2位のレオネッサの、事実上のなでしこリーグ頂上決戦となった。

(取材・文 山口雄人)

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