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[全日本女子]なでしこパワー炸裂!ベレーザが2年連続決勝へ!!

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[12.28 全日本女子サッカー選手権準決勝 ベレーザ 3-1 マリーゼ 西が丘]

 全日本女子サッカー選手権の準決勝、日テレ・ベレーザvs東京電力マリーゼの一戦が28日、東京・西が丘サッカー場で行われた。試合は、多くの日本代表選手を抱えるベレーザがFW大野忍、FW永里優季、FW荒川恵理子の3得点でマリーゼを沈め、危なげなく勝利。ベレーザは1月1日、INACレオネッサと決勝戦を戦うこととなった。

 試合が動いたのは開始直後だった。中央をドリブル突破した大野が永里とパス交換し、最後は自らの右足でシュート。電光石火の先制弾を叩きこむと、その後も大野がチョロQのような鋭いドリブルでゴール前に持ち込み何度もチャンスを作った。しかしマリーゼも黙ってはいない。キープ率を高めつつあった前半15分過ぎから、両ボランチがボールを奪取すると少ないパスで前線の日本代表FW丸山桂里奈へ送りチャンスを窺う。一進一退の攻防が続いた前半29分、マリーゼが試合を振り出しに戻す。DF田中景子が相手GKのクリアボールを躊躇なく右足で蹴り込み、1-1とした。
 後半に入ると、ベレーザはFW岩渕真奈に替えてFW荒川恵理子を投入。これを機に前線でのキープ力を高めたベレーザの攻撃力は一気に加速した。後半4分、右サイドをオーバーラップしてきた日本代表DF近賀ゆかりがグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前フリーで受けた永里が右足でダイレクトシュートを流し込む。すると直後の後半7分には、相手GKからのキックを永里が頭で荒川に繋ぐと、荒川は落ち着いてGKの頭上を越えるループシュートを放ちゴールネットを揺らした。北京五輪を沸かせた日本代表勢の活躍で2点加点すると、ベレーザは一気に勢い付きマリーゼを圧倒。攻勢を緩めることなく、後半だけでも10本のシュートでマリーゼゴールを強襲した。後半マリーゼはチャンスらしいチャンスを与えてもらえず、初の準決勝進出にして敗退。一方、ベレーザは2年連続で元旦の決勝戦へ進んだ。

(取材・文 山口雄人)

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