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[大学]神大・三平&慶大・中町が関東L開幕へ闘志

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 3月の全日本大学選抜欧州遠征メンバーに選出された22人中14人が関東大学サッカーリーグに所属している選手。日本代表候補に選出された経歴を持つ流通経済大GK林彰洋に注目が集まるが、関東リーグ内には各ポジションにJスカウト陣が熱視線を送る選手たちがいる。中でも注目される選手として、神奈川大のMF三平和司(4年=秦野南が丘高)と慶應義塾大MF中町公祐(4年=高崎高)が林とともに、関東大学サッカーリーグ開幕記者会見(6日)に出席した。

 神大の三平は昨年、湘南ベルマーレの特別指定選手として登録され、7月の熊本戦で早くもJ初ゴールをマークしているアタッカー。抜群のスピードと敵陣での思い切りのいい突破を武器にゴールとアシストを重ねてきた。高校時代は神奈川県選抜にも選ばれていなかった無名の選手だったが、神奈川大学進学後に急成長。今季開幕前にはF東京の練習に参加するなどJ強豪クラブも高い評価をしているが、自らを成長させた大学での最終年にかける意気込みは強い。「関東リーグ優勝、そして日本一が目標。自分たちのいいところを出して優勝を目指して頑張る」と力をこめた。

 また中町は湘南ベルマーレでJ通算66試合に出場している慶大のコンダクター。一時は湘南の司令塔を務めていたほどの実力者だ。その技術の高さと判断の速さ、的確さは大学レベルでは群を抜く。判断力の高さを生かした“考えるサッカー”は慶大の特徴でもあり「考える力は他のチームよりもストロングポイントになっている。他の大学に比べるとトップレベルでプレーしてきた経験のある選手が少ないが考える力で勝負したい」と意気込んだ。湘南を退団した直後の昨季、他のJクラブからの誘いを断り慶大へ加入した中町。チームを1年で2部から1部へと引き上げたMFは、慶應ラストイヤーでの活躍へ闘志を燃やしている。

(取材・文 吉田太郎)

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