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原口&宇佐美、日本代表期待の2人が競演

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[4.21 練習試合 U-20日本代表候補 1-1 流通経済大]

 17歳のMF原口元気(浦和)と16歳のFW宇佐美貴史(G大阪)。高校卒業を待たずしてすでにクラブでレギュラーとして活躍する原口と、アジア王者・G大阪で技を磨く宇佐美という、将来を嘱望される2人のアタッカーがU-20日本代表で競演した。

 左MFとして先発した原口に対し、宇佐美は前半30分からFWとしてプレー機会を与えられた。宇佐美が投入された直後には、敵陣で宇佐美が相手DF3人に囲まれながらもボールをキープ。そして宇佐美からのパスを受けた原口が左サイドからドリブル突破を図った。2人の力で打開を狙う場面も見せた競演はわずか15分間だけ。宇佐美は「もっと仕掛けたかった」と話し、原口も「FK以外はあまり良くなかった」とそれぞれ反省していたが、宇佐美はそのキープ力とパスセンスの高さで試合の流れを傾けた。特に前半の15分間は他のFW以上の存在感。また原口は鮮やかな直接FKでチーム唯一の得点をたたき出し、勝負強さを印象付けた。

 それぞれが輝きを放ったロンドン五輪代表候補合宿での初競演。現在取り上げられている議題、五輪の年齢制限が23歳以下から21歳以下に変わっても、2012年のロンドン五輪時は原口が21歳で宇佐美もまだ20歳だ。2人はロンドン切符を狙う日本代表のメンバーとして戦っていくことになるだろう。
 1年後、そして3年後に彼らがどのような成長曲線を描いているかは未定だが、この日3歳以上年上の選手たちに混じってプレーした彼らが前評判通りの、そして今後に大きな期待をさせる動きを披露したことだけは間違いない。

<写真>攻撃力を発揮し存在感を見せた宇佐美(左)
(取材・文 吉田太郎)

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