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川崎F先制するも、鹿島を崩しきれずドロー

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[7.5 J1第16節 川崎F1-1鹿島 等々力]

 5日、等々力陸上競技場では、前節終了時でリーグ2位の川崎フロンターレと首位鹿島アントラーズが激突。22185人の観客が入った第16節2日目の目玉カードは、FWジュニーニョ、FW興梠慎三が互いに得点し1-1で試合終了。川崎Fは勝点差8を縮めることは出来ずに第16節を終え、トップ3は1位・鹿島、2位・新潟、3位・川崎Fとなった。
 
 リーグ戦6連勝中の川崎Fは4-4-2。2トップでFW鄭大世、ジュニーニョが先発した。同じく8連勝中の鹿島は28日の大分戦、1日の名古屋戦と同じ不動のスタメン。4-4-2の2トップは名古屋戦で得点を決めたFW興梠慎三、マルキーニョスが張った。
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 ホームの川崎Fは首位の牙城を崩すべく序盤から押し込んだ。ファーストシュートは前半2分。MF中村憲剛が右からクロスを入れると、FW鄭大世が身体を張って落としジュニーニョがフィニッシュ。GK曽ヶ端準の前に飛んだが、このシュートの後も攻撃的にゲームを進めた。中盤ではMF寺田周平、谷口博之、中村憲剛を中心にパスを回し、タイミングを見て森勇介、村上和弘の両SBが上がってクロス。FWの他にも谷口、山岸智らがゴール前に一気に詰めた。

 鹿島もボランチのMF青木剛、小笠原満男を中心に狭いスペースでパスを動かす。MF本山雅志、野沢拓也の両サイドハーフが流動的に動き、前線の2トップを絡めた動きでゴール前にボールを運んだ。前半6分には、右サイドを抜けた野沢が興梠に鋭いクロス。同22分には、PA右外の小笠原のパスからマルキーニョスが強烈ミドルを蹴り込んだ。

 前半30分、川崎Fの鄭が気合漲るプレーで魅せた。自陣で小笠原に激しいタックル。ボールを奪うとドリブルからジュニーニョに繋ぎ、再び受けてクロスを入れた。このプレーが流れを引き寄せたかのように、川崎Fが先制に成功した。同32分、左クロスに谷口が頭で合わせると、シュートはゴール左へ。それをDF内田篤人が阻止したが、これが得点機会阻止(ハンド)の判定で一発退場処分になった。PKではジュニーニョがゴール左中段にキッチリ決め、1点を先制。その後も危なげない試合運びで前半を終えた。


 10人となった鹿島は内田が抜けた右SBに本山が下がり、攻撃時には右MFの位置でプレー。スタミナ豊富に前線まで顔を出した。数的不利な状況のため効果的に攻撃を仕掛けられなかった鹿島だが、後半19分、相手のミスからワンチャンスをモノにした。マルキーニョスが敵陣中央で寺田からボールを奪うと、ドリブルからPA左の裏スペースへラストパス。そこに興梠が走り込みフィニッシュした。狭い角度からながらゴール右隅に確実に蹴り込み1-1。その後鹿島はDFパク・チュホを新井場徹に、本山をMF増田誓志に交代した。

 川崎Fは鄭をFW黒津勝に、山岸をMF田坂祐介に、村上をFW矢島卓郎に交代。4-3-3の攻撃的布陣に変更し、中盤に寺田、中村、谷口を置き、前線にはジュニーニョ、矢島、黒津が並んだ。一気に攻勢をかけた後半37分、森のパスに左サイドを抜け出したジュニーニョがクロス。40分には、左サイドを突破した谷口のクロスに黒津がシュート。はね返りを田坂がフィニッシュ。ロスタイムには右CKから矢島がヘディングしたが得点できず、時間切れ。1-1のまま終了した。川崎Fは勝点差8を縮めることは出来ずに第16節を終え、トップ3は1位・鹿島、2位・新潟、3位・川崎Fとなった。

<写真>同点ゴールを決めた鹿島FW興梠(13番)
(取材・文 山口雄人)

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