beacon

[全日本ユース(U-18)選手権]“ファースト・ブレイク”横浜FMユースが魅せた爆発力

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.12 全日本ユース(U-18)決勝 横浜FMユース 7-1 磐田ユース 埼玉]

 決勝で7得点を挙げた圧倒的な攻撃力。横浜FMユースの「前へ」の意欲と推進力は最後まで止まらなかった。

 決勝でともに3得点を挙げたFW関原凌河とMF小野裕二だけではない。強烈な左足から何度も弾丸シュートを放っていたMF天野純に今大会通して3ゴールを挙げたMF高橋健哉、そして正確なフィードで司令塔役も兼ねたCB中田航平主将と準々決勝で先制ゴールを決めた右SB保田隆介ら最終ラインまで、誰でもどこからでも決定機に絡み、得点を重ねていった。
 
 今季就任した松橋力蔵監督が掲げたコンセプトは“ファースト・ブレイク”。「(外から)見ていて感じたことは、非常に細かいパスなどつなぐことに関してはマリノスの子は上手い。でもゴールに向かっていなかった。シンプルな中でダイナミックにゴールを目指すサッカー。これを常に選手たちに問いかけてきた」と指揮官。常に前へボールを運び、DFに変化があれば自分たちが対応して、再びゴールを目指した。
 ボールを回すことにこだわる必要はない。チャンスがあれば一本のパスで点を取るのが一番いい―。明確なメッセージを受けた選手たちは、相手の隙を見つけては前線、中盤だけでなく、最終ラインの選手も果敢にゴールにつながるプレーを狙った。

 そして決勝での大爆発。指揮官は「調子のいい時の爆発力が出た」と自分達のサッカーを大舞台でやり遂げた選手たちを笑顔で讃えていた。

(取材・文 吉田太郎)

TOP