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[高校新人戦]選手権V主将・碓井がエール「山梨学院のサッカー場でやったことしか国立ではできない」

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[1.23 山梨県高校新人戦2回戦 山梨学院大付 5-1 巨摩 山梨学院G]

 第88回全国高校サッカー選手権で優勝した山梨学院大付(山梨)が同校の練習場で行われた新チームの初戦で巨摩に5-1で勝ち、白星発進した。新チームの試合後、主将として山梨学院を高校選手権日本一へ導いたMF碓井鉄平(3年)が練習場に現れ、同校OBの中央大GK岡西宏祐と自主練習。その後も、同じく主力として優勝に貢献したGK松田ラン(3年)とMF鈴木峻太(3年)らがグラウンドを訪れ、身体を動かしていた。

 自分たちが成し遂げた快挙の後、新たにスタートを切った後輩について碓井は「軸となる選手もいるし、メンバーは悪くない。まとまることができれば」と期待を寄せた。優勝した2日後に行われたミーティングでは「山梨学院のサッカー場でやったことしか国立ではできないから。ここ(練習場)でできないことは国立ではできない」とグラウンドで努力を重ねることの大事さを説いたという。この日の結果については厳しい“ダメ出し”もしていたが、寮では主将の後を継いだMF宮本龍(2年)にアドバイスを行うようだった。

 高校サッカーからは引退した優勝メンバーたちだが、碓井と松田は関東、鈴木も関西の強豪大学へ進学を決めているため熱心に練習を行っていた。特に碓井は2月に行われる日本高校選抜候補合宿に参加予定ということで練習にも自然と力が入っている様子。ベストの状態で合宿に臨むためペースを上げていた。
 全国大会終了後は祝勝会や関係各所へのあいさつ回りの連続。だが、その“フィーバー”もようやく落ち着き(この日も女性ファンがグラウンドに訪れていたが)、ほぼ日常を取り戻したという選手たち。ただ、3年生たちは休む間もなく、すでに次のステージへ向けて走り出している。

<写真>右から山梨学院全国VメンバーのGK松田、MF鈴木、MF碓井、OBで中央大のGK岡西
(取材・文 吉田太郎)

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