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世界得点王・岡崎「量産より大事なゴールを」

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 09年の世界得点王に選ばれた日本代表FW岡崎慎司(清水)が5日、味の素スタジアムで行われた公式練習後、表彰を受けた。

 国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が発表した09年の世界得点ランキング。岡崎は昨年、10月8日の香港戦、同14日のトーゴ戦でのハットトリックを含め、国際Aマッチ16試合で15得点を記録。コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ(チェルシー)らも15得点で並んだが、15得点すべてをA代表で決めた岡崎が世界1位に選ばれた。

 ドログバ、4位のスペイン代表FWダビド・ビジャ(バレンシア)らそうそうたる世界のストライカーを抑えての受賞に「なかなかないことだし、代表だけっていうのもめずらしいと思う。うれしいです」とはにかんだ。

 10年初陣となった2日のベネズエラ戦(0-0)は無得点。「試合勘がなくて、動くところが分からなかったというか、試合が終わって物足りなさが残った」。オフ明け初戦の難しさか、本来の岡崎の動きには程遠かったが、1試合をこなし、試合勘も戻って来るはず。「そういうのを取り戻した上で、今合宿はレベルアップが目標なので。レベルアップは点を取るということ。そこを突きつめたい」と、6日の中国戦での10年初ゴールを誓った。

 09年は出場2試合連続ハットトリックなど固め打ちでゴールを量産したが、岡崎がこだわるのは「1試合1ゴール」。「今年は量産するというより、大事なところで点を取れるFWになりたい」と、チームの勝利を決定付けるようなゴールを狙っている。

 今オフは1月25日に始まった指宿合宿までボールに触れず、とにかくシーズンを戦う体づくりに励んだ。「走ってばっかで、サッカーをやりたいと思うようになるまでボールを蹴らなかった」と、サッカーへの飢え、試合への飢え、そしてゴールへの飢えを高めてきた。消化不良に終わったベネズエラ戦から4日。うっ憤を晴らすゴールで、岡田ジャパンを勝利に導く。

<写真>世界得点王の表彰を受けたFW岡崎慎司

(取材・文 西山紘平)

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