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日本vsバーレーン 公式練習後の岡田監督会見要旨

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 日本代表は2日、3日のアジア杯予選・バーレーン戦に向け、公式練習を行った。1日夜に帰国したMF長谷部誠(ボルフスブルク)も練習に合流し、20人で最終調整した。
以下、前日練習後の岡田監督会見要旨

岡田武史監督
「バーレーンとは6回目の対戦になるが、ここまで全試合、1点差のゲームになっている。明日も簡単な試合にはならないと思うが、今までやってきたことを出して、これでバーレーンとやるのは最後なので、決着を付けるようなゲームをして勝ちたい」

―海外組の起用法、期待することは?
「海外組5人(中村俊輔を含む)は基本的には無理なスケジュールで呼んでいるから、時間の長短はあれ、どういうタイミングかはともかく、全員使いたいと思っている。海外組はそれぞれの個性を持っている。それで世界と戦っている。それをこの代表チームでも生かしてほしい」

―本田はFWのくくりなのか?試合でもFW登録なのか?
「登録は知らないが、僕はFWとしては考えてない。中盤の選手だけど、セカンドアタッカーというイメージを持っている」

―本田と俊輔が同時に先発するのは2年ぶりだが、期待することは?
「同時に立つとは言っていないが、同時に立つと仮定すると、今までも途中から同時に立っていることもあるし、シュン(俊輔)にはシュンの、本田には本田の特徴がある。お互いの良さを生かし合うことができれば。本田はロシアに行ってから、プレースタイルというか、プレーのアグレッシブさが変わってきている。今までの本田よりも他の選手と合わせやすいのではないかと思っている」

―明日は消化試合だが、どういう意義がある?
「海外組を呼べる最後のチャンス。海外組の選手の融合というか、チームとしてどういう風になるか。いい内容の試合をできるか。我々の中では組み合わせ等、チャレンジするが、選手にはバーレーンとの決着を付けるような、勝つことに専念してもらいたいと思っている」

―W杯まであと100日となるが、今の心境は?
「心境と言われても、今は明日の試合に集中している。その先のことは明日の試合が終わってから考える。(W杯までに)活動できる時間は限られている。5月に入ってからのキャンプが勝負だと今でも思っている。試合に向けてコンディションを合わせるか、追い込むか。そこの我々の判断が大事になる」

―海外組が良さを出すために、チームの一員としてのプレーと個性を出す部分のバランスが難しいのでは?
「今日も紅白戦をやったが、まったくそういう違和感はなかった。10人のうち8人に同じ意識があれば、残りの2人もそっちに引っ張られるもの。まったくそういう心配はしていない」

―今までは前線に速い選手が多かったが、今回は平山、森本、本田といった高さや強さがある選手が多いのは?
「よく誤解を受けるが、速い選手を並べようと思って並べているわけではない。攻守に渡ってチームが機能するためにだれがいいか。高いから平山を呼んだとか、強いから森本を呼んだわけではない。彼らの得点感覚がチームのプラスになるだろうと。今までも呼んでいるし、今回特別なことをした意識はない」

―韓国に敗れたショックは引きずっているか?
「すんだことは引きずっていない。バーレーンに勝つことしか考えていない。問題点を明確にして、修正して、勝つことを考えている。すんだことは、タイムマシーンがないので戻れない」

―今回の合宿では練習冒頭のボール回しをやっていないが?
「昨日は選手のコンディションがバラバラで、キュッキュッという動きをさせたくなかったから、ランニングから始めた。今日は1時間という公式練習の枠の中で、やりたいことが多くて時間を割けなかったので、やれなかった」

<写真>記者会見で笑みを見せる岡田武史監督

(取材・文 西山紘平)

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