beacon

U-19代表はメンバー争いも激化、田口「アピールしないと出れない」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.24 練習試合 U-19日本代表 5-1 順天堂大]

 日本代表の1点リードで迎えた後半、中盤の中央で献身的に走り回り、何度も相手ボールを突っかけたMF田口泰士(名古屋)は「(アジアで勝つためには)もっと守備のところで厳しくいかないといけない」と指摘した。

 他の選手以上に走り、厳しいプレーを見せ続けなければならないという思いがある。田口はチーム結成以来、中核候補として招集されてきたが、昨秋のAFC U-19選手権予選(インドネシア)はメンバー落ち。それだけに「アピールしないと出れない」と必死だ。この日は何度かパスミスもあったが、好守に加えて難易度の高いパスをあっさり通すなど高い技術で攻撃のスピードアップにも貢献。「前半1点で終わっていたので点を取りたかった。その点はよかった」と振り返った。

 11年のU-20W杯出場権を懸けたAFC U-19選手権は今年10月3日~17日まで中国で開催される。布啓一郎監督は「最低でもアジアを抜けられるチームにしなければならない」と説明。今後は1月に1回ペースで行われる代表候補合宿を経てメンバーが絞り込まれる模様だ。今回、FW宇佐美貴史(G大阪)ら昨年のU-17W杯へ出場した92年生まれが本格合流し、押し出された形で代表を外れた選手もいる。A代表同様、昨年の主力も安泰ではない。田口は「自分が入ることで少しでもチームをよくすることができれば」。これまで以上に熾烈なものとなったメンバー争いを勝ち抜く。

(取材・文 吉田太郎)

TOP