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[コマスポ]駒大-筑波大プレビュー。苦手の開幕戦、克服なるか

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-近年苦手の開幕戦を制し、スタートダッシュ切れるか?-

 第84回関東大学サッカーリーグ前期第1節は11日、ニッパツ三ツ沢競技場で午後1時50分から駒大‐筑波大が行われる。去年はリーグ4位インカレ3位と好成績を収めた駒大と、惜しくも10位と不本意な結果に終わった筑波大。両チームとも、勝利し幸先の良いスタートを切りたいところだ。

 駒大は4年前に専修大に2‐0で勝利して以来、ここ3年間で2敗1分と開幕で勝ちがない。今季はなんとしても勝利をおさめ開幕ダッシュを成功させたい。

 メンバーを見ると、昨シーズンに活躍した4年生が抜けて戦力ダウンは否めず、苦しいチーム運営になる模様。J1のヴィッセル神戸に入団したエースFWの三島康平をはじめ、守備の要だったCBの中山友規、伊藤龍も卒業で欠き、順風満帆な船出とは行きそうにないのが現状だ。この状況をどう打破し修正していくか、秋田監督の手腕にも注目したい。

 攻撃面は今年もロングボールを多用し駒大伝統の縦に速い攻めは健在だ。その中でも新エース候補、棗佑喜の活躍が上位に進出する上で不可欠条件。前線でどれだけハイボールに競り勝ち、起点になれるかにかかっているといってもいい。パートナーの馬込司も前線からの守備で相手のDFラインをかき回し攻撃に勢いをつけたいところだ。

 MFで今季キャプテンを務めるボランチの金正也が中盤の守備全般を担当。相手のボールを絡め取ったら素早く前線にボール送りカウンターを仕掛ける。サイドには去年のインカレ準々決勝、関学戦で圧巻のドリブルを披露するなど個の突破力に優れた湯澤洋介が、右には湯澤と同じ2年で足元の技術に定評のある奥村情が待機しサイド攻撃を展開する。

 DFでは関東大学選抜にも選ばれたGKの岡、昨シーズンは左SBのレギュラーだった亀井秀将。今季はCBとして3年の新レギュラー林堂眞とともにDFラインを統率する。またSB酒井隆介濱田宙の仕掛けるオーバーラップも効果的に行えれば攻撃に厚みを持たせ相手の脅威になるはず。

 バックアップのメンバーは、FWとサイドアタッカーをこなせる4年の田中信也が軸で途中出場から流れを変えたい時に投入が予想される。また期待の新星、畦地健太(丸岡高出身)も注目で練習試合でも際立っていた抜群のボールコントロールからのシュートはリーグ戦の舞台でも披露なるか、ぜひ注目したいところだ。

 一方相手の筑波大学は中盤での細かいパス回しから個人技を生かした攻撃を得意とするチーム。昨シーズンはリーグ10位と低迷するも、デンソーカップのメンバーにも選出された長身FW瀬沼優司、高速ドリブルが武器の小澤司などタレントは豊富なチーム。駒大からすれば、一筋縄でいかない手強い相手のはず。

 大学屈指のフィジカルを誇る駒大と、高い個人技と質の高いパス回しで勝負の筑波。駒大は幸先よいスタートを切れるか。注目の一戦となる。

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(文 駒大スポーツ・田中幸生)

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