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[早スポ]早稲田大、明治大戦後コメント

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[5.23 関東大学1部第9節 早稲田大 1-2 明治大 NACK5]

 第84回関東大学サッカーリーグ1部第9節、早稲田大は首位・明治大と対戦し、1-2で敗戦。3連敗となった。以下、試合後の早大監督・選手コメント


●古賀聡監督
―試合の感想をお願いします
「きょうはみんな勝ちにいくという戦う姿勢を見せてくれて、まぁ最終的には勝てなかったんですけども、ベースとなるアグレッシブなプレー、例えば積極的にボールを奪いにいったりだとかボールを動かしたりだとか、そういった部分が前2節に比べて良くなってきたと思います。選手たちは100%の力でやってくれたと思っています」

―試合前のチームの雰囲気は?
「(前2節の結果を)引きずっていてもしょうがないので、割り切って戦おうということで決して悪くはない雰囲気でした」

―インカレ王者であり、現在リーグ戦トップをひた走る明大ですが印象は?
「中盤まではボールを運ぶことはできたんですけど、最後の、相手のバイタルエリアのところでの崩しがやっぱりできなかったかなと思います。最後まで打たせてくれなかった、フィニッシュまでいかせてくれなかったというところから相手の守備も堅かったなと」

―ハーフタイムで話し合ったことは?
「前半途中ぐらいにバイタルエリアで起点を作られていたのですが、それでも下がらずにコンパクトに保ち続けよう、ディフェンスラインをしっかり保とうというところです。プレッシャーには積極的にいけていて、そこで奪える回数は多かったので、それは継続していこうと話しました。積極的に前からプレッシャーをかけて奪ってチャンスを繋げようということは確認しました」

―DF2枚の交代の意図は?
「あれはボールを動かしていこうという意味ですね。畑尾も長打のパスを出せますし、岡根もボランチに入ってボールを配給できるということで。あとはセットプレーのときにブロックの中に入っていけていなかったので、リスタートで点をとれるというところで2人を投入しました」

―岡根選手のボランチは練習でもやっていたのですか?
「いや、特にボランチではやっていなかったですけど、本人と意思確認をしてやりました。非常に技術が高い選手で、トレーニングの中でもそういった部分を発揮してくれていたのでやれるのではないかなと思っていました」

―総理大臣杯も続きますが、改善点や意気込みをお願いします
「きょうは非常に選手たちも戦う姿勢を見せてくれたので、これをベースに、あとはボールを奪いにいく精度だったりをあげて、最終的に崩しのところまでいけるようにトレーニングで修正したいと思います」

●DF岡根直哉主将(4年=初芝橋本高)
―ケガから完全復活ですか?
「メンバーに入るのも予想外だったし、試合には出られないだろうと思っていました。でも使ってくれたので勝ちたかったです。結果的には負けましたけど、最後良い雰囲気をもたらせたし、久しぶりに試合に出ることができて楽しかったです。サッカーって楽しいなと思いました。みんなとサッカーしたいと思ったし、それだけでも個人的には収穫はあったかなと思います」

―交代を告げられた時の心境は?
「ハーフタイムに監督と少し話をして、ボランチで使うかもしれないと言われていました。でも大学入ってからボランチは一回もやったことがないし、もう少し(出場は)短い時間かなと思っていました」

―岡根選手のボランチはとても新鮮でしたが
「僕も新鮮でした(笑)。練習では一回もやってないし、ぶっつけ本番でやりました。センターバックをやっているので、ポジションは真ん中であんまりボランチと変わらないと言えば変わらないですし、できた方が良いので、そういう可能性を感じさせるプレーは見せることができたと思います。相手がひいていてスペースのある時間的に出たし、90分出るとなるとどうなるかわからないですけど、ボールには触れました」

―今後の起用については?
「まだセンターバックかボランチかはわかりません。他にも良い選手いるし、たまたま(中野)遼太郎と小川(諒)が教育実習で抜けるからそのポジションが空くので、僕はどちらでも監督に与えられたポジションでがんばりたいと思います」

―監督からの指示は?
「バイタルのスペースをケアすることと、ボールをちらすことです。あとは一番戦う気持ちを全面に出してやってこいと言われました。タイミングを見て上がってもいいと言われていたので、ある程度自由にやらせてもらえて楽しかったです。負けたのに楽しかったのもおかしいけど(笑)」

―出場するまでは、ワセダの戦い方をどう見ていたか
「負けたので良くはないですけど、この前の拓大や順大の試合よりは良かったと思います。もっと出来るやつはいっぱいいるし、何かいいきっかけがあればいい方向に向いていけると思うので、これからの試合で自分が出る機会があったら自分のプレーだけでなく周りの良さを引き出せたらな、と思います。自分が入ったらみんなが安心してプレーできるような、それくらいの大きさにはなりたいです」

―きょうの明大に対する戦い方は、ポジティブに考えて良いですか?
「3連敗しているしポジティブに捉えるしかないです。まだまだこれからだし、先々のことを考えていきたいです」

―次は総理大臣杯予選。間はあくがどのように調整を
「練習試合もまだあまり出ていないのでまずは練習試合に出て、そこでアピールして試合に使ってもらえたら、と思います。総理大臣杯は本戦にいけば自分の地元(大阪)で試合ができますし、まだ大学で全国大会に一回も出ていないので、勝ちたいです」

●DF野田明弘副将(4年=広島ユース)
―きょうの試合を振り返って
「2連敗していて、前線からアグレッシブに、勝ちにいくしかないと思っていました。崩された形で失点したわけではなかったので、逆に悔やまれます。90分間通して戦う姿勢というものを今回はやろうと意識していました。内容もそうなのですが、90分間通して戦う姿勢というものは見せられたと思うので、それだけに結果が残せなかったのが悔やまれます」

―明大の短いパスを繋いでくる攻撃に対してのDFについて
「とりあえず、戦術というよりも、目の前の相手に1対1で負けないということを意識しました。相手がショートパスを繋いでうまくポゼッションするサッカーをしてくるというのはわかっていたので、とりあえずいくらボールを回されても、最後のゴール前のシュートのところで、体を投げ出すとか、そういう局面の1対1で負けないという部分で、防ごうという意識が高かったです。なので、90分通して崩されるという場面はほとんどなかったと思います。失点してしまったという部分では、良くはなかったと思うのですが、相手のやりたいサッカーはやらせなかったと思います」

―ボールを運ぶものの、なかなか上手くシュートまでいけない印象があったが
「そこはやっぱり、やっていて課題だと思っています。ボールを持っている時間が長くなったっていうのは前に比べて良くなったという点ですけど、そこから、『シュートに持っていく』『シュートを決める』っていう部分が今後の課題でもあります。そういうところはみんなで練習してやっていくしかないし、あとは『個人で突破する』とか『チャレンジする』とか、『アグレッシブにやっていく』というのが、攻めるか攻められるかっていうところで大事だと思います。チームで崩していくっていう部分と、個人で突破していく部分にこだわってやっていきたいと思っています」

―雨のグラウンド状態について
「DFの対処というところでは少しリスクを負わないようにっていう部分はあったと思うんですけど、スタジアムも素晴らしかったし、芝も短くて、本当にボールが回りやすいピッチで、そういうところではまったくマイナスの影響というのはなかったと思います」

―相手の左サイド、山田大記選手にたいするDFについて
「とりあえずファーストディフェンダーとしてしっかりボールに寄せました。スカウティングとかで警戒はしていたので、1対1で打開されるなど山田選手を起点に攻められることは少なかったと思います。でも結果的に負けたので、一人の選手に集中するんじゃなくて90分間集中して守れるチームになれば、きょうみたいな試合も勝ちにつなげていけるチームになれると思います」

―野田選手がアシストしたコーナーキックからの得点について
「いままでは小川をポイントの選手として、セットプレーでは狙っていたんですけど、途中交代して、岡根と畑尾という、ヘディングが特徴の選手が出てきてくれた分、相手のマークもつきにくかったと思います。自分も狙いが二つ出来れば、落ち着いていいところにボールが蹴れるという自信がありました。結果的に点につながったというところではチームとしても良かったと思います」

―リーグ戦は間が空くが、総理大臣杯の予選にむけて
「2週間空くので、とりあえずこの3連敗という流れを一回止めてチームでもう一回、技術とか戦術以外でいい雰囲気を作って、そこから戦術的な部分とかこだわっていきたいです。時間がそんなにあるわけじゃないし、180度変われるチームでもないので、一人ひとりやれることやって、絶対大阪に行けるように、頑張りたいと思います」

●DF小川諒(4年=柏U-18)
―途中交代について
「体自体は動いていて問題ないのですが、センターバックが途中交代ということは、もう結果が全てですね」

―結果につながらなかった原因は?
「みんな気持ちを出してプレーしていて戦う姿勢が足りないというわけではないんですが、一つひとつプレーの質、ゲームマネジメント、あらゆる部分で相手が一枚も二枚も上だったということです。失点に関しては、グラウンドがスリッピーで不運な面もありましたが、やはりフリーで打たせていることが問題なんだと思います」

―警告の多さについて
「球際に厳しく行く意識が少し空回りしてしまったかもしれません。もう少しクリアに、フェアにやりたかったです」

―精神的な面で落ち込みは
「上も下もつまっているので、一つ勝てばすぐ上に上がれるので、チーム全体で修正していきます。自分は実習もあって少しの間チームを離れますが、それでもしっかりみんなを支えていきたいと思います」

●MF中野遼太郎(4年=F東京U-18)
―試合を振り返って
「悔しいです」

―明大相手に特別な対策は?
「いや、特別な対策はしてないんですけど、基本的なことしっかりやろうということでした。福岡遠征の時のように相手のダブルボランチに対して前から前からプレスをかけに行きました。いい形でボールを奪うベースを取り戻そうってことでFWを中心によくボールを追えていたと思う。決定的なチャンスを作らせる機会が少なかった」

―後半の布陣は練習でもやっていたのでしょうか
「いや、練習ではやってないです。まあ岡根がすごい足元あるし、岡根がボランチに入って流れも変わったので盗めるところは盗んでって感じですね」

―きょうはあまりパスが繋がらなかった
「山中とワンツーしたボールと小井土にダイレクトで当てた2シーンがあるんですけど、そのシーンはボールが来る前に余裕を持って準備ができていた。それ以外はボールが来てから考えるって感じで、スリッピーなグラウンドコンディションでトラップに気を使ってしまいました。自分のところでボールを落ち着かせられる選手になっていかないといけないな、と思います。また課題が出たなって感じです」

―きょうはサイドバックの上がりが消極的な印象がありました
「でも、岡根が入ってから割と野田も上がっていたし、全体的に高い位置を保てていたと思います。岡根のとこで落ち着かせられた。岡根が入る前にオレがやっていなきゃいけないところなので悔しい部分もあります」

―次の試合に向けて
「チームとしてのベースはできてきている。結果を出せなかったのは悔しいですけど、明大相手に守備のベースができたと思う。総理杯の予選はいきなり強豪とあたるわけではないので、きょうできたベースにさらに上乗せしていけたらいいです」

●MF奥井諒(3年=履正社高)
―チームは1-2で惜敗でしたが、奥井選手自身の動きや調子はいかがでしたか
「アグレッシブにいくことはできました。守備面ではそれなりに貢献できましたが、攻撃面ではまたまだでした。突破、シュート、クロス等はうまくいかなかったです」

―奥井選手が前線で孤立してしまう場面が目立っていたようにみえました
「明治の守備陣を崩すのは難しかったですね。後半は右サイドに入ってタメをつくることはできたのですが、崩し、特にアタッキングエリアでの崩しがなかなかできませんでした」

―リーグ戦3連敗となってしまいましたが、チームの雰囲気は?
「全く悪くありません。中3日での試合となりましたが、チームミーティングでも色々話し合いましたし、試合前の円陣でも『全員で戦おう』とまとまりました。ただ、試合ではややぬるい部分もあり、そこから失点を喫してしまいました」

―終盤、主将の岡根選手が久々にピッチに立ちましたが
「岡根さんは高さもあり、ボールもつなげる選手ですので、劣勢で焦っている中、時間をつくって余裕のあるリズムを提供してくれました。なにより、後方から積極的に声をかけてくれたので、精神的にも頼りになりました」

―前期リーグもあと2試合となりましたが、求めるのは内容よりも結果か
「そうですね。3連敗してしまったので、後の2試合ではそれぞれ勝ち点3ずつをとりたいです。去年も前期は連勝で締めくくっていますし。いい形で前期を終えて、総理大臣杯や天皇杯予選、後期リーグにつなげていきたいです」

●DF菅井順平(2年=浦和ユース)
―きょうを振り返って
「相手は明治なので強いことは知っていましたし、自分たちも連敗の後だったので勝ちたかったのですが、負けてしまったのでとても残念です」

―試合にあたって意識したことは?
「2戦とも、特に前節の後半なんかはいい試合をしていて、内容で特別問題があったわけではないと思うのでそこらへんを続けていくこと。また、きょうは激しい試合になるとみんなが思っていたので、切り替えとか競り合いで負けないことを意識していました」

―2失点に関して
「1失点目は完全に僕が相手にFKを与えてしまっての失点だったので非常に悔やまれます。2失点目はまあ不運な部分もあったんですけど、切り替えがうまくできなかった中で隙をつかれてしまったのではないかなと思いました」

―相手のどこを攻めようとしたか
「明治は失点も少ないですし、ものすごく完成されたチームだと思うので、とにかく自分たちのサッカーをして相手の隙をつくということぐらいですかね」

―監督からの指示は
「とにかく気持ちの部分で負けないことと、基本的なことを大切にして流れを作らせないで、結果を求めていこうと言われました」

―次の試合に向けて
「連戦が続いてみんなすごい疲労がたまっていますし、リーグ戦の間に負けたら終わりの総理大臣杯の予選がはさむので、一人ひとりがまずリフレッシュすることだと思います。チームの方向性は常に変わらないのでそこだけもっと意識していきたいと思います」

●DF畑尾大翔(2年=F東京U-18)
―きょうの試合を振り返って
「ここ2試合連敗していたので、出場している選手はもちろん、控えの選手も全員チーム一丸になって戦おうと試合に臨んだのですが、結果は負けてしまったので、もっと修正しなければいけない部分があると感じました」

―今季初出場、そして初得点の感想は?
「得点はおまけです。ベンチから見ていてセットプレーの際に野田さんからいいボールが入ってきているなと感じていたので、自分が出場したらセットプレーから得点を決めようと思っていました。昨日は最後までグランドに残って同期の高橋とクロスからのシュートの練習をしていて、このような形で得点に繋がったのはよかったです」

―交代出場の際は具体的にどのような指示を受けましたか
「交代出場の際は特に言われなかったのですが、ハーフタイムにチームが攻撃的に行くときは後ろのポジションから効果的なビルドアップをしてくれと言われたのですが、監督の期待に応えることができませんでした」

―きょう見えた課題は
「修正するところは修正して、チームがリーグが始まった時のような気持ちになれば勝てると思います」

―最後に次の試合に向けて
「個人的には試合に出場することです。チームとしては勝たなければ意味がないので、勝てるようにこの一週間練習していきたいです」

●FW富山貴光(2年=矢板中央高)
―試合を振り返って
「先制点を取られるまでは、前からプレッシャーもかけることができていて、悪くはなかった。前半終了間際に点を奪われて集中が切れてしまった。明大との『勝負強さ』の差が勝敗を分けたと思う」

―選手間の距離が遠くなってしまっているように見えましたが
「最終ラインが低くなりすぎていた。FWにボールが入ったときのサポートが足りなくて、攻撃に厚みを加えられなかった」

―得点ランクで上位にいますが
「自分自身、昨年は苦しんだので、今年チームのためにも得点を取りたいという気持ちが強い。出場するからには、毎試合ゴールを決めたいと思っている」

―総理大臣杯も含めて今後に向けて
「全国大会に出場するというのはチームとしても大きな目標。一戦一戦を大切にして、自分たちのサッカーで勝利を積み重ねていきたい」

<写真>途中出場でヘディングシュートを決めた畑尾
(取材・文 早稲田スポーツ新聞会)

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