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勝って決めるぞ!いよいよデンマークと決戦!!

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 運命のデンマーク戦を翌日に控えた23日、日本代表は試合会場となるラステンバーグのロイヤル・バフォケング・スタジアムで公式練習を行った。

 引き分け以上で02年の日韓大会以来、自国開催以外では史上初の決勝トーナメント進出が決まる大一番。だが、引き分け狙いなど毛頭ない。勝ってグループリーグ突破を決める。岡田武史監督は「選手にはミーティングで言ったが、0-0は考えない方がいい。ということは点を取らないといけない。いつも通り、勝つためにスタートする」と強調した。

 選手も指揮官と考えは同じだ。DF長友佑都は「もちろん勝ちに行く。引き分け狙いではなく、点を取りに行きたい」と言い、MF阿部勇樹も「引き分けを狙いに行って、引き分けになることなんてあまりない。点を取りに行って勝つ。そういうプレーをしたい」と力を込めた。

 14日のカメルーン戦(1-0)も19日のオランダ戦(0-1)も、まずは失点しないことを大前提とし、慎重に試合に入った。デンマーク戦も基本的な戦い方は変わらないが、過去2戦以上に前への意識を高めるつもりだ。

 その狙いはシンプルだ。勝たなければグループリーグ突破の可能性がないデンマークは間違いなく点を取りに来る。相手が前がかりになったところでボールを奪えば、逆に好機が広がるのは日本の方。速攻から先制点を取ることができれば、デンマークの息の根を止めることになる。

 「1点取ったら向こうがどう思うか、0-0ならどうか。そういうことを考えながらプレーしたい」と阿部は言う。守って守って相手を焦らすのも手だが、点を取って致命傷を与えるのも手。チームは後者を選んだ。

 MF松井大輔は「向こうも攻めてくるし、こっちにもチャンスがある。いい試合になると思う。攻守ともに接戦の試合になる」と真っ向勝負を歓迎していた。「明日の試合は、勝った方が上に行くというのが簡単な答えだと思う。その結果を出せるようにプレーしたい」と阿部。生きるか死ぬか。いよいよ決戦だ。

<写真>練習前には高円宮妃殿下の激励も受けた日本代表。川口能活が日の丸の旗を掲げる

(取材・文 西山紘平)

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