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[全国総体]終了間際に無念の失点、桐光学園初の決勝進出ならず

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[8.6 全国高校総体準決勝 市立船橋 1-0 桐光学園 具志川多種目球技場Aコート]

 選手・関係者ともに全く「負けた気がしていない」ように映った。初の決勝進出を目指す桐光学園は後半、ボールを保持し市立船橋を押し込みながらも1点を奪うことができず、試合終了間際のセットプレーにより0-1で敗戦。佐熊裕和監督は「やっている方向は間違っていない。選手権を目指します」と振り絞るように口にしたが、勝利を逃した無念さが伝わってくるような印象だった。

 市立船橋のセットプレーの強さは理解していた。「リ・スタートはチャンスでもあり、ピンチでもある」(佐熊監督)。CB福森晃斗、MF高溝竜稀ら桐光学園も優秀なキッカーをそろえるだけに、1点が自分たちに転がってきていてもおかしくはなかった。ただ試合終了間際に試合を動かしたのは市立船橋。FWと周囲との連係がイマイチかみ合わず、ラストパスの精度を欠くなど、桐光学園は流れの中でも得点することができなかった。

 福森は「イチフナはセットで試合を決めると言われていたけれど、最後緩んでしまったのが原因。神奈川は桐蔭(学園)や座間が厳しい相手で、総体予選で戦った向上もやりづらかったけれど勝ち抜いて選手権に出る」。わずかな差での敗退をバネに。桐光学園は選手権で再び全国の頂点を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
写真協力『高校サッカー年鑑』

平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」

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