beacon

「年下には負けられない」、ユースに負けじと東京Vが快勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.29 J2第24節 東京V2-0岐阜 西が丘]

 東京ヴェルディが2-0の快勝で2試合ぶりの勝利を飾った。殊勲は大卒ルーキーのMF阿部拓馬だ。後半21分からピッチに入ると、同30分、右45度から目の覚めるようなミドルシュート。「自分でもビックリした」という弾丸ミドルで先制点を奪い、同36分にもCKのこぼれ球を押し込んだ。

 前節の熊本戦(2-3)で9試合ぶりの敗戦。阿部は「ミーティングでも絶対に連敗しないようにしようと話していたし、(負けを)1で止めれてよかった。自分のゴールはおまけみたいなもの」と、自身の2得点よりチームの勝利を喜んでいた。

 ユースには負けていられなかった。下部組織の東京Vユースは今夏の日本クラブユース選手権(U-18)を制し、前日28日には東京都サッカートーナメント決勝でJFLの横河武蔵野FCを下し、高校チームとして東京都で初めて天皇杯本戦出場を決めた。

 東京Vユースから今季トップチームに昇格したルーキーのDF高橋祥平は8試合ぶりの先発チャンスに「あいつらも勝ってるからトップも負けられない。年下には絶対に負けられない」と奮闘した。

 阿部は法政大から今季入団した新人だが、この日の登録メンバーには年下が5人もいた。「ベンチの選手も若いし、みんな試合に出たいと思っている。競争もあるし、僕はみんなを尊敬しちゃうぐらい。自分があの年齢のときには考えられなかった」と話す。チーム内の競争、下部組織からの刺激。若い力がさまざまな相乗効果を生んでいる。

(取材・文 西山紘平)

TOP