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川崎F・今年こそタイトル獲得へ、相馬新監督「このままではいけない」

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 新指揮官の下、今季こそタイトル獲得へ。2011Jリーグキックオフカンファレンスが25日に東京都内で行われ、新たに指揮を執る川崎フロンターレ相馬直樹監督は「チームの若さをいい方向へ持っていきたい」と意気込んだ。

 今季は早い段階からAチームやBチームに分けず、全体をシャッフルしての試合を繰り返してきた。だからこそMF小宮山尊信が「誰が出てもやることは理解している」と話したように、チームの新たなコンセプトは浸透している。

 昨季、ナビスコ杯では準決勝で磐田に敗れ、天皇杯では4回戦でPK戦の末に山形に屈した。リーグ戦でも、大一番といえる試合で勝ちきることが出来ず、最終順位は5位。タイトルに手が届かなかった。だからこそ相馬監督は「このままではいけない」ときっぱり話す。

 幸い、ここまでのチームの仕上がりは順調だ。小宮山も「今までの練習試合を毎回、ビデオで確認して、いいところと悪いところの修正ができている。毎回改善できている」と手応えを語った。開幕まで残るは1週間、万全の状態で開幕カードの山形戦(5日)を迎えるつもりだ。

 J1チームでは、その他にも浦和レッズ清水エスパルスが新たな監督とともにシーズンを迎える。ペトロヴィッチ監督の下で臨む浦和は、MF鈴木啓太が「新しい監督になってプレースタイルがよりダイナミックに縦に早いサッカーに変わってきた」とその変化を語り、「去年は原口や山田の若い選手が台頭したが、今年はベテランの力も大きく必要になると思う」と話した。07年から遠ざかってるタイトルを今季こそは勝ち取りたい。

 アフシン・ゴトビ監督を迎えた清水も、「ここまでの仕上がりは順調」とMF小野伸二が話したように、開幕へ向けては上り調子だ。昨季の主力選手の大半が移籍したが、FW高原直泰やMF小林大悟など経験豊富な選手が加入して、新たなチームスタイルは仕上がってきた。初戦の柏戦へ向けて小野は「これから相手の嫌なところをしっかり研究したい。開幕戦は難しいですけど、しっかり勝たないと」とコメント。開幕からスタートダッシュといきたいところだ。

 2011年シーズンを新たな指揮官の下、迎えるチームはいずれも好調子な様子。各チームから目が離せない。

[写真]新シーズンへ意気込みを語る相馬監督

(取材・文 片岡涼) 

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