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王者・明治大の目標は“常勝”、長友仕込みの体幹トレーニングで連覇へ

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 東日本大震災の影響で開幕が延期されていた第85回関東大学サッカーリーグ戦が来月3日に開幕する。それに先立つ形で、25日には記者会見が行われ、昨年度関東王者の明治大からは主将のMF宮阪政樹(4年=F東京U-18)が出席し、今季へ向けての意気込みを語った。

 目指すのは、もちろん3冠だ。夏に行われる総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント、連覇のかかるリーグ戦、冬の全日本大学選手権。全てで頂点を狙っていく。宮阪は「4年生は大学サッカー最後の年なので『やらないと終わり』という気持ちでしっかり戦う。そんな中で去年から出ている三田(MF三田啓貴(3年=F東京U-18)とかがキーマンになるかと思う」と話した。関東制覇を達成した昨年から、MF山田大記(現・磐田)やMF小林裕紀(現・磐田)、FW久保裕一(千葉)ら主力が抜けた。最終ラインは変わらずに全日本大学選抜のGK高木駿(4年=東京Vユース)やDF丸山祐市(4年=國學院久我山高)が控えているが、攻撃面での戦力低下は否めない。そこで、昨季から主力として出場していた三田やFW山村佑樹(3年=F東京U-18)の奮闘は必要不可欠となってくる。

 チームの雰囲気も開幕へ向けて高まってきた。何よりも明治大OBの日本代表DF長友佑都(インテル)から受ける刺激は大きい。インテルの試合を皆で見ることもあるようで、「長友さんは大学から体幹トレーニングをやっていたので、憧れて体幹トレーニングを始める選手も増えてます」と宮阪は話す。実際に長友が行っていたメニューと同じとまではいかないが、トレーナーに頼んでつくってもらったメニューを元に、選手たちは日々トレーニングに励んでいる。

 現在は故障者が多く、3日の開幕戦へ不安も残るが、宮阪は「大変な状況ですが、今は誰が出るかわからないくらいにチームでの競争がある分、高め合ってできていると思う」とコメントした。連覇を目指す明治大は、5日に慶應義塾大と戦う。

(取材・文 片岡涼)

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