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U-22権田代役の塩田が完封に貢献、「俺が出て失点したとか言われたくなかった」

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[6.19 J2第17節 F東京1-0徳島 味スタ]

 FC東京は、GK権田修一がU-22日本代表で不在だったが、代わりに先発したGK塩田仁史が奮闘。2試合連続の完封&今季初の連勝に貢献した。「俺が出て失点したとか言われたくなかった。負けたくなかった。勝ててよかったです」と塩田は安堵の表情を見せた。

 権田が怪我で不在だった今季開幕3月6日の鳥栖戦以来、10試合ぶりの出場だった。権田が先発した前節12日の熊本戦(アウェー)は1-0完封勝ち。その流れで譲り受けたスタメンだっただけに、少しプレッシャーを感じたが、今年で30歳とベテランの域に差し掛かった守護神には、大きな“障壁”にはならなかった。

 試合前には、FC東京が標榜するパスサッカーをより生かすため、ピッチに大量の水をまいた。それに夜露も手伝って滑りやすいピッチになっていた。多くの選手が転んだりする中、塩田は落ち着いたプレーを披露。ゴールキックやバックパスの処理の際は、攻撃にリズムをもたらすため、あえて速めのボールを入れるなど細部にこだわってプレーした。

 試合前はもちろん、試合後も1万を超えるサポーターから「塩田コール」の大声援を受けた。「俺が出ると、凄い声援をくれる。恩返ししたい気持ちがあった」と塩田。さらなる恩返しは3連勝の達成だ。次節25日は、生まれ故郷の茨城を本拠地とする水戸ホーリーホックと対戦する。先発するかはまだ決まっていないが、自分が出るつもりで準備する。再び勝利に貢献し、FC東京に“塩田あり”を印象付けるつもりだ。

(取材・文 近藤安弘)

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