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「打ち合わせどおりのゴール」に満足気な浦和MF高木

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[11.11 天皇杯4回戦 町田 1-7 浦和 熊谷陸]

 嫌な試合の入り方だった。序盤から町田に押し込まれた浦和レッズだったが、前半30分に先制点を奪って試合の流れを大きく引き寄せる。貴重なゴールを演出したのがMF高木俊幸だった。

「今日は良い感触でボールを蹴れていました」と振り返ったように、CKから正確なボールをDF橋本和へと届けると、橋本がヘディングでネットを揺らして先制点をもたらした。「中で合わせた和くんもすごく良いヘディングをしてくれたので、完璧な形だったと思います。1点が入ったことで試合の流れを変えられたと思います」。

 その言葉どおり、この1点が引き金となり、浦和は圧巻のゴールラッシュを演じる。前半だけで3点のリードを奪うと、後半開始直後に1点を返されながらも、同20分に高木の蹴り出したCKの流れからMF阿部勇樹が豪快なミドルシュートを突き刺してリードを広げる。そして、同24分には高木自身がゴールを陥れた。

 右サイドを駆け上がったMF平川忠亮のグラウンダーのクロスに対してニアサイドに飛び込んだFW李忠成がヒールで落とすと、後方から走り込んだ高木が右足でネットを揺らした。「前日の練習からヒラさん(平川)がクロスを上げたら、チュンくん(李)がニアに飛び込み、僕が後ろに入ると決めていたので、打ち合わせどおりのゴールだったと思います」。狙いどおりのゴールに背番号31は白い歯を見せた。

 その後も2点を加えたチームは7-1と圧勝し、準々決勝へと駒を進めた。「この結果が残りのリーグ戦やチャンピオンシップにつながっていくと思うので、しっかり目の前の試合を戦って勝ち続けたい」と大勝に満足することなく、次なる戦いへと視線を向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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