beacon

前代未聞の天皇杯PK戦やり直し、事象は奈良クラブ4人目のフェイントへの判断から

このエントリーをはてなブックマークに追加

天皇杯のPK戦やり直しについてJFAが謝罪

 日本サッカー協会(JFA)は11日、6月6日にパロマ瑞穂スタジアムで開催された天皇杯2回戦の名古屋グランパス対奈良クラブにおいて、PK戦のやり直しを正式決定した。

「次ラウンド進出チームの決定に直接影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあったことが確認されました」と発表していたが、以下のような事象があったと説明した。

1、前後半および延長戦終了時点で1-1の同点だったことから、協議会規定により、ペナルティーマークからキック(PK方式)により3回戦進出チームを決定することになった。

2、奈良クラブの4本目のキッカー(背番号40の選手)がキックする際の動きを主審がフェイントと判断し、得点を認めなかった。

3、キックする際の動きをフェイントと判断した場合は、競技規則では該当選手を警告とし、キックは失敗になり、「名古屋グランパス(PK4-2)奈良クラブ」で終了し、名古屋グランパスが3回戦進出になるところだった。

4、ところが主審は競技規則の適用を誤り、当該選手に警告を与えずにキックのやり直しを命じた。また副審、第4の審判員も誤りを正すことができなかった。

5、そのままPK方式を継続させた結果、最終的に6本目のキックが終了したところで、「名古屋グランパス(PK4-5)奈良クラブ」となり、奈良クラブの3回戦進出が決まった。

 PK戦のやり直し日時については、追って発表になる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第98回天皇杯特設ページ

TOP