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熊本の快進撃をとめたのは柏! 4発快勝で11年ぶりの天皇杯ファイナルへ

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柏レイソルの先制点を決めたMF戸嶋祥郎

[10.8 天皇杯準決勝 熊本 0-4 柏 三協F柏]

 8日、天皇杯準決勝が行われ、三協フロンテア柏スタジアムではロアッソ熊本柏レイソルが対戦。前半にMF戸嶋祥郎とDF片山瑛一、後半にFW細谷真大とMF高嶺朋樹がゴールを重ねた柏が、11年ぶりとなる決勝進出を決めた。

 互いにリーグ戦から中7日で迎える両チーム。鳥栖、FC東京、神戸とJ1勢を破ってクラブ初の4強進出を果たしている熊本は、J2・第37節の仙台戦(●0-1)から先発2選手を入れ替え。FW島村拓弥とFW伊東俊を、3トップの右サイドと中央で起用した。

 対する柏は、今夏に加入したMF山田雄士とDF犬飼智也が前所属チームで天皇杯に出場しているため出場不可に。MF戸嶋祥郎とDF立田悠悟が起用されたほかは、J1・第29節の札幌戦(◯2-1)と同じスタメンが並んだ。[スタメン&布陣]

 チケットは前売りで完売となった一戦。先にスコアを動かしたのは柏だった。前半9分、敵陣でプレスををかける柏は、ルーズボールをひろった戸嶋が左サイドに流れていたFW細谷真大に展開。DFと対峙した細谷は縦に仕掛けて左足でクロス。逆サイドの戸嶋がヘディングで合わせて、ゴールネットを揺らした。

 失点後はボールを握る時間を増やしていく熊本は、17分、少ないタッチ数でパスをつないでペナルティエリアに進入すると、最後はFW松岡瑠夢が左足で狙う。しかし、シュートは枠をとらえることはできなかった。

 前半43分には伊東がペナルティエリア内で抜け出して決定機を迎えると思われたが、DF古賀太陽のクリアにあってしまう。

 5分のアディショナルタイム内で再び得点が生まれる。前半アディショナルタイム4分、FWマテウス・サヴィオの左CKは、直接熊本ゴールに向かう。熊本の選手がかき出そうとしたボールを片山が押し込んで、柏が前半のうちにリードを2点とした。

 メンバー交代なしで入った後半9分、敵陣深い位置でボールを回収した柏は、そのままゴールに迫った流れから、DFジエゴの横パスを受けたFWマテウス・サヴィオが左足でシュート。軌道上にいた細谷に当たってゴールに吸い込まれ、3-0。柏がリードを広げる。

 3点を追う熊本は、後半13分に伊東とMF豊田歩を下げてFW粟飯原尚平とDF阿部海斗をピッチへ。柏も戸嶋とMF椎橋慧也に代えて、MF小屋松知哉とMF仙頭啓矢を投入した。

 点差を広げても攻撃の手を緩めない柏。サヴィオのクロスから小屋松のヘディング、高嶺のミドルシュートなど、決定機を迎えるがスコアは動かない。

 終了間際には、FW松岡瑠夢が決定的なシュートを放ったが、惜しくもゴールポスト左へとそれてしまう。後半アディショナルタイムのラストプレーでは、セットプレーの流れから高嶺が追加点。柏が4-0で勝利をおさめた。

 優勝した2012年度以来となる決勝進出を果たした柏。12月9日に国立競技場で行われる第103回大会決勝では、この後15時30分にキックオフを迎える、川崎F対福岡の勝者と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)
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Text by 奥山典幸

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