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指揮官もC・ロナウドの熱さに脱帽、「彼のチームスピリットは驚異的」

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[7.10 EURO決勝 ポルトガル1-0(延長)フランス サンドニ]

 EURO2016は10日、フランス・パリ郊外のサンドニで決勝を行い、ポルトガル代表が延長戦の末、ホスト国のフランス代表を1-0で下し、初優勝を飾った。ポルトガルはFWクリスティアーノ・ロナウドが前半25分に負傷交代するアクシデント。それでも90分間を0-0で耐え抜くと、延長後半4分に途中出場のFWエデルが決勝点を決めた。

 初優勝のかかったファイナルは、アクシデントで幕を開けた。前半8分、MFディミトリ・パイェからの激しいチャージを受けて、C・ロナウドが左膝を負傷。一旦ピッチを離れたが治療を受け、すぐにプレーに戻った。それでも前半17分、再びピッチに倒れ込む。左膝へテーピングを巻き、再度ピッチへ戻ったが自ら交代を要求。志半ばで涙を見せながら途中交代した。

 エースを欠いたポルトガルだったが、ピッチに立った11人が死闘をみせる。そして延長後半4分、途中出場のエデルのゴールが決まり、これが決勝点。ポルトガルが1-0勝利で欧州王者に輝いた。

 試合後、ポルトガルのフェルナンド・サントス監督は「主将(のロナウド)は本当によく頑張ってくれた」とC・ロナウドを労った。『UEFA公式サイト』が伝えている。

 負傷交代したC・ロナウドだったが、その後はまるで監督のように、テクニカルエリアまで出てはチームを鼓舞。延長戦前にはチームの一人ひとりへ声をかけ、激励するシーンもあった。

 指揮官はそんなC・ロナウドを手放しで賞賛。「彼のチームスピリットは驚異的だ。二度もピッチに戻ろうとしただけでなく、ドレッシングルームとベンチでの存在も非常に大きかった。ロナウドは私と同様、今夜は我々の夜だと信じていた。世界最高の選手を失えば、いろいろ変更が必要になる。彼を中心に戦略を立てていたからね」と歴史を変えた一戦を振り返った。

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