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デンマーク代表主将ケアー&医療班がUEFA会長賞受賞…心停止エリクセンの救命活動に尽力

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 デンマーク代表主将シモン・ケアーが、2021年のUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)会長賞を受賞した。

 EURO(ユーロ)2020のグループリーグ第1節デンマークvsフィンランドでは、試合中に突如クリスティアン・エリクセンが心停止によって、倒れるというアクシデントが起こった。メディカルスタッフがすぐさま救命活動に入るとともに、主将ケアーは事態の深刻さを察知。デンマーク代表の選手たちに呼びかけ、エリクセンの周囲を囲い、その救命活動が観衆の目に触れないよう配慮。現場にいたエリクセンの家族に対しても励まし続け、エリクセンは一命を取り留めていた。

 『UEFA』は公式声明を通じ、ケアーについて「コペンハーゲンの英雄」として、UEFA会長賞受賞に祝福のメッセージを発している。

「コペンハーゲンのパルケン・スタジアムで行われた欧州選手権デンマークvsフィンランドで、クリスティアン・エリクセンが心停止により倒れた。メディカルスタッフの緊急治療により、彼の命は救われた」

「ケアーはその際、エリクセンを守るためにリーダーシップを発揮し、救命のために尽力した。とても勇気ある行動だ」

 UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長も、「彼こそ真の英雄。フットボールの世界を超越した重要なシーンだった。生きることがいかに大切であるかを再認識させるものだ。エリクセンは引き続き回復を目指している状況ながら、ケアーが見せた勇気ある行動に我々は栄誉を贈りたい」とケアー受賞の理由を説明している。

 なお、この賞の受賞者は当日の医療チームとUEFA会場医療責任者、そしてデンマーク代表医療チーム、デンマーク代表主将ケアーと、エリクセンの救命活動に携わったグループが該当となる。
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