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[Fリーグ]リカルジーニョのハットトリックで名古屋が大分に大勝、無敗記録を20に伸ばす

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[12.2 Fリーグ第20節 バサジィ大分1-6名古屋オーシャンズ 大田区総合]

 Fリーグは2日、第20節を大田区総合体育館で行い、第1試合ではバサジィ大分名古屋オーシャンズが対戦し、名古屋が6-1で勝利した。ポルトガル代表FPリカルジーニョはハットトリックの活躍を見せている。

 前日に行われた第19節の浦安戦(6-2)で、FP森岡薫、FP渡邉知晃が退場し、出場停止の名古屋は、ベンチ登録メンバー12名の枠を使い切らず、10名を登録してこの一戦に臨んだ。立ち上がり2度のチャンスをつくった大分に対し、名古屋は前半3分にタイムアウトを取って修正を加える。FPリカルジーニョを中心にボールを保持する名古屋に対し、大分も速攻からチャンスをつくったが、GK川原永光が好セーブを見せた。

 名古屋を相手に粘り強く戦っていた大分だが、前半13分にはFP仁部屋和弘がFP北原亘を倒してしまう。これでチーム累積6つ目のファウルとなり、ゴールから10メートルの位置からの第2PKが与えられる。FP逸見勝利ラファエルのシュートをGK定永久男がストップし、ピンチを防いだ。同14分には大分が速攻からチャンスをつくる。左サイドを仁部屋が突破し、ファーポストの前で待つFP白方秀和にパスを送る。決定的な場面だったが、角度がなく、白方はボールをゴールに飛ばすことができなかった。

 前半14分には再び名古屋が第2PKを獲得する。今度はポルトガル代表のリカルジーニョがキッカーを務めたが、再び定永が体に当ててブロックする。しかし、大きなピンチを凌ぎ、安心した大分の隙を名古屋は逃さなかった。定永のブロックで得たキックインを北原がゴール前のリカルジーニョに渡すと、リカルジーニョが決めて名古屋が先制する。さらにその1分後にもリカルジーニョのキックインをFPラファエル・サカイが合わせて、追加点を挙げた。

 前半16分には日本代表FP小曽戸が会場を沸かせる。トリッキーなフェイントでマークを外し、シュートをゴールに飛ばしたが、これもGK川原に防がれた。同17分には名古屋が3度目の第2PKを獲得。これを逸見がゴール右に決めて、名古屋が3-0とリードする。さらに同18分には右サイドを突破したリカルジーニョが、角度のない位置から右足アウトサイドでゴールを決め、4-0と点差を広げて前半を折り返す。

 後半の開始から名古屋は日本代表FP木暮賢一郎をピッチに送り出す。だが、後半の立ち上がりも主導権を握ったのは大分だった。2分に仁部屋がGK川原と1対1になるチャンスもあったが、ここも日本代表守護神に防がれた。同4分にはゴール前にこぼれたボールにリカルジーニョが反応。GK定永が飛び出しているのを見逃さずに、ヒールリフトでゴールを狙ったが、ボールはクロスバーに当たって、惜しくも決まらなかった。

 後半6分にはFPディドゥダが木暮の横パスをカット。そのままゴール前にドリブルしてシュートを決めて1点を返す。その直後から名古屋は仁部屋をGKにパワープレーを開始する。しかし、後半11分、ボールをキャッチした名古屋のGK川原がパントキックを大分ゴールに決めて、5-1と点差を広げた。残り17秒には再び大分のボール回しにミスが出たのを逃さず、名古屋のリカルジーニョがハットトリックとなるゴールを決めて、6-1で勝利。名古屋は20試合無敗、今季の総得点数も104に伸ばした。

 試合を終えてリカルジーニョは「今日は森岡選手と渡邉選手がいない中でも勝てたのは、大きな意味があると思います。少ないメンバーでしたが、チーム一丸で戦った結果が出たと思います」と、チームの勝利であることを強調した。ハットトリックを達成したことに触れられると「周りのサポート、チームメイトがいなければ達成できませんでした。チームに貢献できたことが嬉しいです。今日は森岡選手、渡邉選手がピッチにいませんでしたが、一緒に戦ってくれたので、この勝利は彼らに捧げたいです」と語った。最後にスタンドに向かって「朝早くから満員にしてくれて、言葉に表せないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。アリガトウゴザイマシタ」と、ファンに感謝の言葉を送っている。

(取材・文 河合拓)

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