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[第18回フットサル全日本選手権]チームの成長を確信するフウガすみだ 須賀監督

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[3.15 フットサル全日本選手権 準々決勝 フウガすみだ5-1デリッツィア磐田 代々木]

 フットサル全日本選手権は15日に準々決勝の4試合を行い、第3試合では地域リーグに所属するフウガすみだと、デリッツィア磐田が対戦した。試合は5-1でフウガすみだが勝利し、4大会ぶりの4強進出を決めている。4年前の全日本では旋風を巻き起こし、見事に大会初優勝に輝いたフウガは、2度目の優勝を狙える位置にいる。

 デリッツィア戦の終盤には、グループステージでも起用しなかった選手を試すなど、余裕のある采配を振るった須賀雄大監督は、前回の4強進出と、今回の4強進出の意味は、大きく違うと語っている。

「前回は準々決勝で浦安に勝って、みんなで大騒ぎしていたことを思い出します。でも、今は浦安と定期的に練習試合をしていて、大阪や名古屋とも公式戦で試合をしています。そういう意味では、自分たちが、どの位置にいるかを意識して日本一を目指して戦えています。そういう意味では今回のフウガには『勢い』という言葉が、全くいらないのかなと思います。しっかりしたフットサルをすれば、勝てる。そういう意味でやっているので、4年前とは全く違うなと思っています」

 日本のトップリーグに位置するFリーグに入っていなくても、そこにいるクラブに負けないだけの濃密なトレーニングを積んできた、自負がある。

「(フウガが)所属しているのは地域リーグですが、目指すのはFリーグということで、かなり厳しいタスクを選手に課していました。その中でも言い訳をせずに、正面からぶつかってくれた選手たちがいたから、ここに戻ってくることができたと思います。常に僕らはFリーグにいるつもりで、名古屋に勝つつもりで、普段から練習をしてきているので、その4年間が今しっかり出ていると思います」

 Fリーグ準加盟クラブのフウガすみだにとって、この全日本選手権で結果を残すことは、近い将来のFリーグ参入への大きなアピールにもなるはずだ。

「チームの雰囲気やゲームの内容もアピールしたいところですが、今のFリーグの上位は崩れていないと思うんです。名古屋や大阪に割って入るチーム、もしくは名古屋を上回るチームが出てきていません。僕としては、(フウガすみだが)Fリーグの順位を変えていけるチームだということを示して、Fリーグに必要だと思ってもらえる大会にしたいと考えています。ただ、勝つだけではなくて、内容的にも立派だと言ってもらえる勝ち方ができるように練習をしてきたので、明日も、明後日も、そういう勝ち方ができたらいいなと思います」。

 勢いではなく、積み重ねてきた力で。フウガすみだは2度目の全日本選手権優勝、そしてFリーグ参入を目指す。
(取材・文 河合拓)
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