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アルゼンチン代表 ララニャガ監督 前日会見コメント

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 フットサル・アルゼンチン代表は14日、国立代々木競技場第一体育館で15日の日本代表戦に向けた前日練習を行った。練習後の公式会見でフェルナンド・ララニャガ監督は「アルゼンチンと日本の試合はクラシコのような試合だ。日本の技術にペースを崩されないことが大事だと思う」と、日本への警戒心を口にした。

 以下、ララニャガ監督会見要旨
―明日の日本戦、ポイントは?
「日本は非常にチームプレーがうまくいっています。ボール回し、カウンターも非常に強い。アジア選手権でも優勝しているチームですし、スペイン人のミゲル・ロドリゴ監督が就任してから、非常に強くなっています。やはりスペイン人監督は優秀ですね。アルゼンチン対日本というのは、クラシコのようなものだといえると思います。こういう試合では何が起きるかは分かりません。一つのポイントを警戒するというよりも、全体的に注意が必要です。そして、一番起きてはいけないのは、相手のゲームに巻き込まれること。自分たちがやりたいプレー、やりたいゲームをやることが優先です。日本の技術にペースを崩されないことが大事だと思います」

―明日の親善試合で試したいことは?
「試すことは、ありません。なぜなら、何かを試すというのは、相手のチームのレベルが低いときはできると思います。しかし、同レベルのチームと試合をするときは、何かを試してはいけません。これまでにも『何人か主力がいないが?』と聞かれましたが、それは選手の所属クラブとのスケジュールが合わなかったからです。でも、私は集まった選手で構成したチームが、今のベストチームだと考えているので、現時点でベストの選手を集められたと思っています」

―今回の2試合、どういうモチベーションで臨む?
「日本に来ることができたことがすごいことです。アルゼンチンのフットサル選手が日本に来るというチャンスは、なかなかありません。また、一人ひとりが新たなチャレンジを自分に課して、この経験を次のW杯につなげていってほしいです」

―アルゼンチンフットサルの特徴は?
「私たちはバルセロナではないので、特徴というものはありません。私としては、集められた選手に合わせてチームづくりをしていかなければいけないので、そのときどきによって、チームの特徴は変わってきます。例えば『攻撃的なチームです』と言っていても、カウンターを受けてばかりでは意味がありません。バルセロナでしたら話は違いますが、私は選手の特徴に合わせて、いろんな選択肢を選手に与えることが大事だと思っています。スペイン代表や、ワールドチャンピオンのブラジルは、プレスを掛けられるタイミングでプレスを掛けますし、そういうタイミングでないときは我慢することもできます。それが一番大事だと思います」

―W杯後は、どのような活動をしてきたのか?
「国内リーグが3月から12月まであったので、代表の活動はありませんでした。この試合のために、20日前に集合したくらいです」

―アルゼンチン国内のフットサルリーグはどうなっている?
「アルゼンチンのフットサルは、プロではなくてアマチュアなので、選手たちは給料をもらっていません。それぞれ、スーパーで働いていたり、サラリーマンとして生活費を稼いでいます。今年からブエノスアイレス近郊のリーグは、カテゴリー1、2、3の3カテゴリーになりました。全国大会はなく、各地域で大会をやっています」

―ボカ・ジュニアーズ所属の選手もいるが、彼らもアマチュア?
「そうです。練習は普段、夜の9時から11時までやっています。代表活動のときも、同じような感じです」

(取材・文 河合拓)

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