[7.20 Fリーグ第7節 府中5-3神戸 テバオーシャンアリーナ]

　Fリーグは20日にセントラル開催の第7節を行い、第5試合では府中アスレティックFCとデウソン神戸が対戦した。前半を1-1で折り返した後半の立ち上がり、府中は神戸のミスを逃さずにFP田中惇史とFPロドリゴがゴールを決める。その後、両チームが1点ずつを加えて迎えた終盤、神戸はパワープレーを仕掛けた。そこからFP岡崎チアゴがこの試合2点目を決めて1点差に詰め寄ったが、府中もFP小山剛史がパワープレー返しのゴールを決めて5-3で勝利。6位に浮上した。

　前半3分に府中は小山がヒールで落とし、FP山田ラファエル・ユウゴが走り込んで線背点を決める。しかし、神戸もFP稲田瑞穂のキックインをFP西谷良介が1フェイントでマーカーをかわして、ミドルシュートを叩き込み、同点に追い付く。その後、一進一退の攻防が続き、両チームともチャンスをつくり合うが、得点は入らないまま前半を折り返す。

　後半に入り、先にチャンスをモノにしたのは府中だった。後半3分に密集から転がり出たボールをFP田中惇史が確実にゴールに押し込み、1点をリードする。さらにその2分後にもFKを獲得した府中は、FPロドリゴが直接ゴールを決めて、点差を広げた。

　神戸も後半11分に、FP須藤慎一が相手選手と競り合い、こぼれ球を回収したFP岡崎チアゴがシュートを蹴り込み、1点を返す。この流れで同点に追い付きたい神戸だったが、守りが耐え切れない。後半16分、右サイドのFP上福元俊哉が中央の小山にボールをつなぐと、小山がさらに左に展開。フリーでボールを受けた山田が楽々にゴールを決めて、府中が再び2点のリードを得た。

　ここから神戸はパワープレーに出るが、FP原田浩平を負傷で欠き、いつものメンバーでパワープレーができない。それでも、後半18分には西谷からのパスを受けた岡崎が、2点目のゴールを決めて1点差に詰め寄った。しかし、反撃もここまで。後半19分に低い位置でボールを奪われた神戸は、小山にダメ押しとなる5点目のゴールを決められて3-5で敗れた。府中は5節の大分戦(4-0)以来、今季3勝目を挙げて6位に浮上。一方、前節で大分に競り勝ち、星を五分に戻していた神戸は、再び負け越してしまった。
(取材・文　河合拓)
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