[AFCフットサルクラブ選手権]ホームで決勝進出を逃した名古屋GK川原「もうちょいだった」
[8.31 AFCフットサルクラブ選手権 名古屋2-3サナイェ・ギティ・パサン]
AFCフットサルクラブ選手権は31日に準決勝を行い、名古屋オーシャンズは2-3でサナイェ・ギティ・パサン(イラン)に敗れ、2大会ぶりの決勝進出を逃した。前半から好セーブを連発し、『惜敗』につなげた名古屋の守護神GK川原永光は「苦手イランを克服したかった。勝てる雰囲気もあった」と、唇を噛んだ。
これまでイランのクラブと日本のクラブが対戦するとき、日本のクラブが引いてカウンターを狙うという戦い方をすることが多かった。しかし、この日は序盤から名古屋がボールを保持し、相手ボールのときも前から積極的に奪いに行く。前半9分にはFP北原亘のゴールで先制した。
理想的な展開に見えたが、しかし、イランはしたたかだった。審判がファウルをあまりとらない、名古屋が前から来る、と把握すると、ピヴォのFPタイエビビドゴリとFPタヘリの2人を並べる策をとる。これでピッチ上に1対1の局面をつくり出し、少ない人数での攻撃で効率的にフィニッシュまで持ち込んだ。結局、名古屋は前半16分、18分に失点し、逆転されてしまった。
後半に入ると、ホームの名古屋は守備を固めるサナイェを一方的に攻めた。ようやく後半12分、FP吉川智貴が同点ゴールを決める。再びサナイェが前に出てくる。そんな流れの変わり目だった。名古屋の最後尾の選手の裏に相手選手が抜け出しそうになる。GK川原はPA外に飛び出し、ファウルで相手を止めた。この接触で負傷した川原は、プレー続行が不可能になった。
「イエロー覚悟のプレーでした」と、川原は認めた。
「今日は自分とDFの間が空きすぎてしまった。試合の展開としても、勢いが出て来たところだったから、ここで失点してはまずいと思って飛び出しました」
この日、数的不利の場面を何度もしのいできたGKを失った名古屋は、終盤のチャンスを生かせず。逆に後半19分、速攻から決勝点を決められた。「取れるか、取れないかっていう最後のところ。引いて守っていたわけではないし、もうちょいだった」と、試合後、車いすに乗った川原は悔しがり、「多分、この調子だと明日(の3位決定戦)は難しいと思う」と、ケガについて明かした。
昨年大会も3位だった名古屋。本拠地で決勝進出できなかった今となっては、守護神抜きでも、3位の座は確保しなければならない。
(取材・文 河合拓)
AFCフットサルクラブ選手権は31日に準決勝を行い、名古屋オーシャンズは2-3でサナイェ・ギティ・パサン(イラン)に敗れ、2大会ぶりの決勝進出を逃した。前半から好セーブを連発し、『惜敗』につなげた名古屋の守護神GK川原永光は「苦手イランを克服したかった。勝てる雰囲気もあった」と、唇を噛んだ。
これまでイランのクラブと日本のクラブが対戦するとき、日本のクラブが引いてカウンターを狙うという戦い方をすることが多かった。しかし、この日は序盤から名古屋がボールを保持し、相手ボールのときも前から積極的に奪いに行く。前半9分にはFP北原亘のゴールで先制した。
理想的な展開に見えたが、しかし、イランはしたたかだった。審判がファウルをあまりとらない、名古屋が前から来る、と把握すると、ピヴォのFPタイエビビドゴリとFPタヘリの2人を並べる策をとる。これでピッチ上に1対1の局面をつくり出し、少ない人数での攻撃で効率的にフィニッシュまで持ち込んだ。結局、名古屋は前半16分、18分に失点し、逆転されてしまった。
後半に入ると、ホームの名古屋は守備を固めるサナイェを一方的に攻めた。ようやく後半12分、FP吉川智貴が同点ゴールを決める。再びサナイェが前に出てくる。そんな流れの変わり目だった。名古屋の最後尾の選手の裏に相手選手が抜け出しそうになる。GK川原はPA外に飛び出し、ファウルで相手を止めた。この接触で負傷した川原は、プレー続行が不可能になった。
「イエロー覚悟のプレーでした」と、川原は認めた。
「今日は自分とDFの間が空きすぎてしまった。試合の展開としても、勢いが出て来たところだったから、ここで失点してはまずいと思って飛び出しました」
この日、数的不利の場面を何度もしのいできたGKを失った名古屋は、終盤のチャンスを生かせず。逆に後半19分、速攻から決勝点を決められた。「取れるか、取れないかっていう最後のところ。引いて守っていたわけではないし、もうちょいだった」と、試合後、車いすに乗った川原は悔しがり、「多分、この調子だと明日(の3位決定戦)は難しいと思う」と、ケガについて明かした。
昨年大会も3位だった名古屋。本拠地で決勝進出できなかった今となっては、守護神抜きでも、3位の座は確保しなければならない。
(取材・文 河合拓)