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日本協会もフットサルW杯愛知開催を支援 大仁会長「いずれはやりたいと思っていました」

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 愛知県と愛知県サッカー協会は9日、日本サッカー協会に対し、FIFAフットサルW杯2020の招致要請を行った。愛知県知事の大村秀章氏、愛知県サッカー協会会長の鈴木登氏が、日本サッカー協会の大仁邦彌会長を訪問、要請書を提出して会談を行った。

 要請書を受け取った大仁会長は、「いずれはやりたいと思っていた」と胸の内を明かし、「もうちょっと後かなとは思っていましたね。愛知県の要請が大きかったです」と、愛知県の要請を歓迎した。

 また、10年以上前に初めて日本代表とブラジル代表の試合を見て、「これは違う競技かな?」と思うほどの衝撃を受けたという会長は「日本の人も、あれを見たらフットサルは本当に面白いんだなとわかってもらえると思う。ですから、ぜひ、日本のみなさんに見てもらいたいですし、あれを見たら、ますますフットサルが面白くなって、フットサルに興味を持ってもらえるんじゃないかなと思います」と、競技フットサル発展に大きな意味を持つことを強調した。

 以下、大仁邦彌会長コメント概要

「以前からフットサルW杯は、日本でいずれやらないといけないと思っていました。愛知県から今回、このような要請がありましたので、前向きに取り組んでいきたいと思っています。ただ、前回大会がタイで開催されており、2016年大会の開催国がコロンビアになります。そこでまたアジアっていうところが、どうかっていうところです。その辺はFIFA、AFCとの調整が必要ですね。また、2020年は東京オリンピックの年でもありますので、オリンピック委員会とも相談をしながら取り組んでいきたい。協会としては、フットサルのW杯を招致するっていうことを理事会で決めて、手を挙げると。そういう順番になるかと思います」

―04年が台湾大会で、12年がタイ大会でした。アジア開催が多いですが、それは追い風になりますか?
「そこはサッカーとは異なり、サイクルはあまり関係ないみたいですね」

―理事会はいつごろの理事会でしょうか?
「FIFAがいつ募集を決めるかによりますが、早く決めてもいいかもしれませんね。2023年女子W杯に立候補することは、もう決めています。ですから少しFIFAやAFC、あるいはJOCの感触をみながら、愛知県の方は早く決めてほしいと言っていますので、そういうのが分かれば決めたいと思います。まだ年内とかはわかりません」

―日本が立候補する場合、どのタイミングで正式に発表する?
「まずFIFAが2020年のフットサルW杯開催国の募集を募るわけですよね。ですから、そこまでにははっきりと日本協会の意思は決めないといけません。通常ですと大会の4年前ですから、2016年になると思います。ですから、来年中か、そんなところまでには決める必要があるかなと思います」

―仮に開催できなかった場合、その次、さらに次という考えは?
「いずれはやりたいと思っています。最短で2020年。ただ、それがダメならその次というのは、愛知県の支援が受けられるのかということも絡んでくるので、20年がダメだったときは、また考えなければいけないと思います。愛知県は20年でやりたいということを、決められているようです」

―開催するとしたら愛知県だけ?
「今のところは、愛知県だけです。施設は十分整っていますので、愛知県も『そこで施設がすべて整うので』ということはおっしゃっていました。最低3会場ですので、4会場あれば十分です」

―2020年というタイミングについては?
「われわれとしては、そういう協力が得られるのであれば、非常に良いタイミングだと思います。五輪も夏で終わっていますし、フットサルW杯は10月末から、11月ですので」

―現時点で他の国が立候補するという話は?
「全然、まだ聞いてないですね」

―愛知県だけで十分に開催できるという認識でしょうか?
「そうですね。これまでにもアジアクラブ選手権もやっていますし、名古屋オーシャンズがあり、何年もやっています。そういうところでは、問題ないと思います」

―国内でもほかに手を挙げているところはない?
「ありませんね。財政的には結構、厳しいみたいです」

―サッカーと異なり、フットサルはそれほど人気がない。リスクもある?
「私がフットサルを初めて見たのは10何年前なのですが、ブラジルと日本の試合を見て『これは違う競技かな?』と思うくらい面白かったので。日本の人も、あれを見たらフットサルは本当に面白いんだなとわかってもらえると思う。ですから、ぜひ、日本のみなさんに見てもらいたいですし、あれを見たら、ますますフットサルが面白くなって、フットサルに興味を持ってもらえるんじゃないかなと思います」

―FIFAの他の大会招致との絡みについては?
「一応、理事会で決めているのは、2023年女子W杯を招致しようということです。ほかにもアジアの大会とか、そういうものを何年か並べて、それは調整しながらやっていますので、影響はないと思います」

―研究会には、サッカー協会から誰かを送る?
「それは聞いてないですね。連絡を取りながらやることになると思います」

―本当はいつくらいのタイミングで開催しようとしていたのは、ありますか?
「もうちょっと後かなとは思っていましたね。愛知県の要請が大きかったですね。本当に感謝しています。いずれはやろうと思っていたということで」

(取材・文 河合拓)

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