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[オーシャン杯]内容に手応えの大阪FP村上「すごく良いチームで戦っていける」

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[5.24 オーシャン杯3決 大阪1-1(PK4-5)湘南 小田原]

 昨シーズン、シュライカー大阪は大きく崩れた。前期こそ2位で終えたが、後期は6連敗を喫し、8位にまで低迷。かろうじてプレーオフ進出を果たしたが、それが精いっぱいだった。再建を目指すチームは、新たに元日本代表選手の木暮賢一郎を監督に据えて、2014/15シーズンの始動を迎えた。

 約1か月半のトレーニングを終えて臨んだオーシャン杯、結果は4位に終わったが、長年チームの主力として活躍するFP村上哲哉は、「始動して1か月半くらいですが、監督のやろうとしていることがチームに浸透してきています。もちろん、まだ完成という段階ではありませんが、パス回しにしても、DFのやり方も意思統一ができている」と、手応えを口にする。

 大阪には、個の能力の高い選手もいる。そういった選手たちの特長が随所に見られたことも、仕上がりの早さを裏付ける。「押し込んだときは、各選手がポテンシャルを持っているので、それを生かし切ろうとしています。勝負できるなら、縦を開けるとか、ミドルを打つならミドルを打つとか。それは選手間でも、しっかりコミュニケーションを取りながらやっているので、うまく出て来たなという感じはあります」。

 4位で大会を終えたことについて、「もちろんチームの目標としては、3冠を取りに行くということだったので、一つ目のタイトルを落として残念な気持ちと悔しい気持ちでいっぱい」と話す村上は、この大会をリーグ戦につなげることに集中する。

「悔しい気持ちでいっぱいですが、準決勝で名古屋ともできて、手応えは僕自身もチームのみんなも感じているので。これをあと、しっかり残り1か月間、リーグ開幕までに調整して、上げていけば、すごく良いチームで戦っていけると思うので、僕としてもすごく楽しみです」

 PK戦の末に敗れた3位決定戦も、リーグを戦うチームの財産になると強調する。「もちろん、今日も勝って締めくくればベストでしたけど、ここまで出ていない選手も長い時間、試合に出て経験できました。監督も話していることですが、年間を通して選手間の競争がないと、チームの選手層も厚くならないし、チーム力もアップしない。今日は若手も出て、12人のメンバー争いも激しくなって、良い刺激になると思います」と、前向きだ。

 村上は世代交代の波に追われる形で、5月に行われたAFCフットサル選手権の日本代表の選出から漏れた。自身のいない日本代表の映像を「複雑な気持ちで見た」と明かすが、「選手も入れ替わって2連覇できたっていうのは、日本フットサル界にはすごく大きなこと。この流れを、リーグでも、名古屋だけではないってことを見せつけたい。大阪は開幕戦から、すみだ、名古屋、大分との連戦なので、この3つがカギを握ると思います」と、新たなエネルギーに変えて、新シーズンに臨む。

(取材・文 河合拓)

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