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[Fリーグ]最後まで攻め合った湘南と大阪は勝ち点1を分ける

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[7.21 Fリーグ2014/15 第5節 湘南5-5大阪 小田原]

 Fリーグは21日、第5節を各地で行い、湘南ベルマーレ(Fリーグ)シュライカー大阪が対戦した。激しい点の取り合いとなった一戦は、後半11分で5-5となる。その後、両チームともにチャンスをつくりあったが、大阪GK清家大葵、湘南GK三浦拓の好セーブもあり、得点は動かない。最後まで攻め合う見応えのある試合になったが、このまま5-5で終了し、勝ち点1を分け合っている。

 開幕から未勝利の湘南(2分2敗)は、前節の名古屋戦(0-6)に続き、FP久光重貴がベンチ入り。最近の3試合連続無敗(2勝1分)と調子を上げてきている大阪は、GK宮竹晴紀が負傷でベンチ外となり、GK清家大葵が先発している。

 立ち上がりからボールを保持する湘南は、前半2分に左サイドでボールを持ったFP内村俊太が折り返したボールを、FP安藤良平がゴールに押し込み、1点をリードした。さらに攻勢の湘南は、4分にも左サイドから流れたボールをFP久光邦明が左足のボレーで捉えたが、これはクロスバーに嫌われる。

 流れを変えたい大阪は、FP森秀太に代えてFP村上哲哉を起用。5分には右サイドでボールを持った村上がチーム最初のシュートを放ったが、GK冨田祐耶に阻まれる。湘南は左サイドの高い位置でFP小野大輔がボールを持つと、大阪のDFがファウルで止める。これで得たFKをFPボラが直接決めて、リードを2点に広げた。

 大阪も7分にFP片山堅仁が立て続けに左足での強烈なシュートを2本放つが、1本はGK冨田に阻まれ、もう1本は左ポストを叩いた。9分にFPヴィニシウスが放ったシュートも、クロスバーを打った。それでも11分、大阪はヴィニシウスが左サイドを抜け出すと、GK冨田を引き付けて中央に折り返す。これを森が決めて1点差に詰め寄った。湘南のプレスに慣れて来た大阪は、その直後にも速攻を見せ、ヴィニシウスからのパスを受けた村上がゴールを決めて、試合を振り出しに戻す。

 湘南は15分にも左サイドから内村の折り返しを安藤が狙う、先制点と同じ形の攻撃を見せたが、GK清家に防がれる。大阪は16分に流れるようなパスワークを見せ、FP松宮充義のパスを受けたヴィニシウスがゴール。試合をひっくり返した。さらにその1分後にも大阪は、片山が左サイドから強烈なシュートを決めて、4-2とリードを広げた。その後も大阪はボールを回して湘南に反撃を許さずに前半を終える。

 後半開始直後、湘南は久光邦の仕掛けからCKを得ると、立て続けにシュートを3本打つがGK清家の守備もあり、得点できない。同4分にもFP刈込真人が跨ぎフェイントでDFをかわし、ボラにパス。ゴールを背にボールを受けたボラは、ヒールキックでゴールを狙うが左に逸れて行った。

 後半5分にCKを得た湘南は、刈込の入れたボールをボラがヒールキックでつなぎ、これを受けた安藤が確実に決めて、再び1点差となる。しかし、大阪も6分に速攻から森のパスを受けた日本代表FP佐藤亮がシュート。これはGK三浦拓に阻まれたが、これで得たCKからヴィニシウスがゴールを決めて、再び湘南を突き放す。

 湘南は後半7分にロングパスを受けた刈込がダイレクトシュートを決めて、再び1点差に詰め寄る。攻勢の湘南は10分にも小野、安藤と縦パスが2本入り、最後はボラがゴールを狙ったが、シュートはGK清家が好セーブで凌がれた。それでも11分にはセットプレーから小野がゴールを決めて、5-5の同点に追い付いた。その後も湘南は速攻から日本代表FP内村俊太やボラが決定機を得るが、シュートを決めきれずに勝ち越せない。

 大阪もFP江口孝一やヴィニシウスらが決定的な場面を迎えるものの、GK三浦の好セーブの前に得点を挙げることができない。大阪は残り2分45秒でタイムアウトを取り、FP稲田瑞穂をGKにしたパワープレーを開始する。湘南は残り34秒でFP近藤純也がシュート、大阪も残り20秒で松宮がシュートと好機をつくるが、両GKが得点を許さない。残り16秒、湘南はPAすぐ外でボラが倒されて直接FKを獲得。このFKからカウンターの応酬となり、湘南は攻め残ったボラが決定機を迎えたが、GKを外して放ったボラのシュートは、村上が渾身のブロック。このまま試合は5-5で終了している。

 次節、湘南はアウェーで大分と、大阪はホームで北海道と対戦する。

湘南ベルマーレ 5-5(前半2-4)シュライカー大阪
<得点者>
[湘]安藤良平2(2分、25分)、ボラ(5分)、刈込真人(27分)、小野大輔(31分)
[大]森秀太(11分)、村上哲哉(12分)、ヴィニシウス2(16分、26分)、片山堅仁(17分)

(取材・文 河合拓)

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