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[Fリーグ]すみだvs大分 試合後のすみだ須賀監督コメント

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[7.19 Fリーグ2014/15 第5節 すみだ1-2大分 墨田]

 Fリーグは19日、各地で第5節を行い、墨田区総合体育館では、フウガドールすみだバサジィ大分が対戦した。墨田区総合体育館で、Fリーグ初のホームゲームを戦ったすみだだが、1-2で敗れている。試合後、須賀雄大監督は「1点差の重みを全員がしっかり受け止める必要がある」と、次節の町田戦に向けて語っている。

 以下、試合後のすみだ須賀監督コメント
須賀雄大監督
―試合の感想を?
「お疲れ様でした。まず、今日の1日っていうのは、負けてしまったんですけど、僕らにとって歴史的で、本当に素晴らしい1日だということは変わらないと思っています。理由は、自分たちのホームアリーナである墨田区総合体育館で、日本トップリーグであるFリーグが開催できた。そして、これだけ多くのお客さんが応援してくださった。その事実は、勝っても負けても変わらないと思っているので、まず、そこに対して、本当に歴史的で感動的で、一生忘れられない1日になったと思っています。まず携わったスタッフであったり、相手チーム、レフェリー、そしてお客さんに感謝したいです。試合内容に関しては相手に2点取られて、厳しい展開になったと思います。その後、自分たちのスタイルを前面に出して反撃してんですが、追いつかずという展開になりました。この1点差にものすごく大きい差があると思っています。この大きい差を縮めるために、今シーズン、戦っていかないといけなないと選手たちにも話しました。自分たちが足りないところをしっかりと受け止めて、次のトレーニングに生かして、来週の町田戦に向けて、しっかりと向き合って消化できれば、jこのチームは1週間でも成長するチームだと思っているので。あらためて、ここで下を向かず、何もやることを変えずに、来週に向かっていきたいと思っています」

―1,284人のお客さんが入ったが、今後増やすためには?
「まず、チーム力と集客力は、もちろん比例するものだと思っているんですけど、ただ勝つだけではお客さんは絶対に来てくれないのかなと思っています。当然、このスポーツの本質は勝利を目指すことだと思っているので、それを全面的に追及するのは当たり前だと思っていて。それに、どういう付加価値をつけていくか。それが大事だと思っています。自分たちは、この付加価値を一つ、2つに捉われず、『フウガらしさ』と一言で表現しているんですけど、自分たちがフウガらしいプレーをして、それに共感して『面白い』と思ってくださる方が増えれば、今日来てくれたお客さんが次の試合にまた来てくれて、その次もとやっていけば、サブアリーナのところも満員にすることも不可能ではないと思っているので。自分たちが、自分たちらしいフットサルをし続ける。それは、アウェーでも、セントラルでも続ける。それが大事だと思っています」

―先ほどの足りない部分、具体的には?
「やはりDF時の…。今日に関しては、大分が本当に素晴らしかったと思うのですが、DF時のマークのところのチェンジを、すごくうまく突いてきた。2点とも、セットプレーとインプレーで場面は違うんですけど、そういうところをうまく突かれてしまった印象があります。そういうディテールのところは、経験を積みながらなのですが、質が高いので、今まで関東リーグでなんとなくで守れていたところが、完全に失点という形で現れています。その部分を、その一つに捉われずに、DFの立ち位置であったり、どういう声を出し、受け渡しをしていくのかを含め、総合的にマネジメントしていくべきだと思っています。そこに関しては、いきなり来週全部修正できるかといえば違うので。本当に、半年かけて、高めていかないといけない部分だと思っています。あと、決定力に関しても、ゴール前でのチャンスがつくれなかったわけではないと思っているので。そこを、ただシュートを外した選手の決定力がない、で済まさずに、その前のアシストを出した選手。さらに、その選手に出した選手。そういう一つひとつの積み重ねで、例えば右足、左足のパスにズレがなかったのか。トラップの置き所はどうだったのか。そういうところを詰めていかないと、外した最後の選手にだけ責任を負わせていては、先がないと思っているので。そのあたりを自分たちでしっかりと分析して、変えていければなと思っています。その意味での決定力が足りていないかなと思います」

―諸江選手が復帰して、セットが組みやすいのでは?
「そうですね。諸江剣語は、僕が『ピッチ上の監督』と名付けているくらい、ピッチにいながらイニシアチブが取れる選手なので、いないのは本当に苦しかったです。今日も、まだ完璧なパフォーマンスではなくて、復帰してからまだ1週間で、かなりきつかったと思いますが、やっぱり大仕事をやってくれている。フウガっていうチームは、このファーストセット、太見、金川、諸江、宮崎、大黒、そこにテツが入っていく。このセットが、どれだけFリーグで躍動するかを、とても楽しみにしていたので。そういう意味では、今日あらためて『Fリーグが開幕したな』っていうくらいの気持ちで、彼らを見ていました。Fリーグでも変わらずに躍動はしてくれるなという手応えを感じたので。これから、どんどん良くなっていくと思います。剣語だけではなく、そのセットの調和に、すごく期待しています」

―今日、勝てなかったことについては?
「勝ち負けに関しては、本当にすごく難しい。『絶対に勝つ』と言っても、絶対に勝てるスポーツではない。でも、絶対に勝つつもりで40分のプレーイングをやり切ることが、選手たちに求められること。彼らは、それをやったと思う。逆に、誰がやっていないのかというと、僕が監督として未熟な分、その差が出ていると思うので。引き続き選手には、40分プレーイングハーフで勝ちを目指し続けるっていうことを期待しています。逆に僕が、足りないところをどれだけ埋めていけるか。その作業をやっていけるかで、結果は変わってくるんじゃないかと思っています」

―体が重いように見えるが?
「実際、重い選手はいます。やはりセントラルの2試合をフルパワーで戦ったり、なかなか慣れない経験があって、正直、次の試合を考えてと言うことをまったく言っていないので。全力でぶつかって、どうなのかをまず一巡目はやってみようと考えて。コンディションが悪い選手は、出場を半分に抑えたり、そういうマネジメントでやっています。コンディショニングに関しては、全員が悪いわけではないので、良い選手、悪い選手がいるのは仕方がないことじゃないかなと思っています。今日の試合に関しては、そんなに重さを感じる選手はいなかった。逆にいうと、ちょっとケガ明けであったり、そういう部分は仕方がない部分はあるんですけど、トレーニングをしっかり積んだ選手たちはしっかりプレーできたと思っています。実際、セントラル2試合の疲労はありましたが、今日は、その部分でネガティブに感じることはありませんでした」

―これで2勝3敗。上位との壁は感じる?
「上位って、一言で片づけていいかはわかりませんが、府中にも勝ちましたが、細かいところの臭いところを消してきたり。今まで決まっていたパターンが決まっていなかったりしているのは、感じています。やはりFリーグで長い時間やっているチームは、本当にフットサルを知っているなと。逆に、うちの若い選手は、これから知っておくべき選手がたくさんいるところもあります。そのあたりに関しては、急に僕らが入ったからといって経験の不足が埋まるわけではありません。そこをリスペクトしながら、けど、自分たちらしさを失わずにやっていけたらいいのかなと思っています」

―次節に向けて?
「来週も、同じ時刻、同じ曜日に、ここで町田と試合があります。選手たちも、どれだけ次の試合に向かわせるかも大事なんですけど、やっぱり今日話したように、1点差の重みを全員がしっかり受け止める必要があると思っています。その作業をしっかりして、次の試合に切り替えていきたいなと思っています。最後に、浜松の保田監督が体調不良で休まれるというニュースが先週ありました。私は、彼がゼブラの監督の頃から、仲良くさせてもらっていて、ずっと前から、Fリーグ参入が決まったときから、『試合するのが楽しみだね』と連絡を取り合っていたので、とても残念に思っています。でも、間違いなく、この前メールしたら、『対戦しよう』という強い言葉が返って来たので、一刻も早く元気になって、また良い試合が一緒にできることを祈っています」

(取材・文 河合拓)

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