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[選手権]新城が2G1Aの活躍! 那覇西が初戦突破

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[12.31 全国高校選手権1回戦 那覇西3-1遠野 フクアリ]

 第92回全国高校サッカー選手権1回戦が31日、各地で行われ、千葉・フクダ電子アリーナの第1試合は、2年ぶり13回目の出場となる那覇西(沖縄)と3年ぶり23回目の出場となる遠野(岩手)が対戦。試合は前半27分にMF仲田一世(3年)が先制し、那覇西がリードして前半を折り返す。後半立ち上がり3分にFW本間達耶(3年)が試合を振り出しに戻すが、直後の6分に那覇西がMF新城太貴(3年)のゴールで勝ち越し。同39分にも新城が追加点を決めて、那覇西が3-1で2回戦進出をはたした。

 初戦の緊張感からか、両軍ともボールコントロールが乱れる立ち上がりに。パスがうまくつながらないためロングボールの応酬となったが、遠野は左の攻撃的MFに配置した本間のスピードを活かして徐々にリズムをつかみ、2本のCKを獲得したが、シュートに持ち込むことができない。

 個人技に優れた那覇西が落ち着きを取り戻すと、流れは那覇西にかたむく。CKのチャンスにキッカーを務めるのはセンターバックの徳元悠平(3年)。一度は遠野DFに跳ね返されるが、もう一度左足で正確なクロスを入れる。ボールはDFとGKの間をいく絶妙なコースを描いたが、誰もさわることができずスコアは動かない。それでも迎えた前半27分、新城のスルーパスに仲田が抜け出すと、DFを2人引き連れながらも、飛び出してきたGKの頭上を抜くループシュートを沈め、那覇西が先制に成功する。

 1点のビハインドで前半を折り返した遠野は、後半立ち上がりから積極的にしかける。すると同3分、前半途中から本来のFWにポジションを移していた本間がスルーパスに抜け出すと、GK與儀孝大(3年)との1対1を制し、1-1の同点に追いつく。

 しかし那覇西もすぐさま反撃。同点に追いつかれた3分後にはFW宮城良壽(3年)のパスを受けた新城がDF1人をかわすと、冷静に右足で流し込んで勝ち越しに成功する。

 再びリードを奪われた遠野は、177cmのFW仲上達也(3年)を投入し、高さの仲上、スピードの本間という2トップにして猛攻に出るが、徳元を中心とした那覇西の守備陣を崩せない。守りの時間が多くなった那覇西は、試合終了間際にカウンターから新城がこの日2点目を決めて3-1。試合を決定づけた。

 夏のインターハイでは1回戦で敗れている那覇西。念願の全国初勝利を挙げた玉城真哉監督は、「選手たちが出し切ってくれた」と1点のリードを守りきらず、最後まで攻めた選手を讃えた。勝利した那覇西は、この後行われる神戸弘陵(兵庫)と札幌大谷(北海道)の勝者と2回戦で激突する。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)

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