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[選手権予選]東海大熊本星翔は準V、注目MF矢野ら先発7人残る下級生たちが全国再挑戦:熊本

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[11.15 全国高校選手権熊本県予選決勝 東海大熊本星翔高 1-2(延長)秀岳館高 熊本市水前寺競技場]

 12年4月に東海大二高から校名変更した東海大熊本星翔高は、初の全国へわずかに届かなかった。全国高校総体準優勝の大津高と対戦した準決勝では、シュート20本を浴びながらも守り抜き、2年生FW守田雄樹の決勝ヘッドによって1-0で勝利。全国的にもインパクト十分の勝利を成し遂げて46年ぶり2度目の決勝に臨んだ。その決勝では立ち上がりから相手を押し込み、左サイドの10番SB小田健伸主将やMF榎島聖稀(ともに3年)がクロスへと持ち込んだ。

 ただ、吉岡宏樹監督が「もう1人、2人入ってこれれば違った展開になるかなと思う」と振り返ったようにゴール前での厚みを出すことができず、先制点を奪うことができない。逆に前半終了間際に失点。それでも後半、攻守に大車輪の動きを見せていたMF矢野達基(2年)を軸とした攻撃で反撃する。そして20分にはバイタルエリアで巧みに持ち上がった矢野が右サイドへ展開。MF藤田健吾(3年)の右クロスが相手GKのミスを誘って同点に追いついた。

 それでも終盤は足を攣らせる選手が続出。その中でCB坂田悠希(1年)とCB浦野将(3年)が足を気にしながらも魂感じさせる守りで相手の攻撃を跳ね返す。そして実力派GK藤田悠太郎(2年)が高いキャッチング能力を発揮して相手のクロスを完ぺきに抑え込んだ。ただ延長前半6分、MF滝上優(1年)のスルーパスから交代出場のFW中川直哉(3年)が放った右足シュートはクロスバーを直撃。延長戦唯一のシュートで勝ち越すことができなかったチームは、延長後半アディショナルタイムに喫した決勝ゴールによって涙の敗退となった。

 東海大星翔は校舎のすぐ隣にFIFA公認の人工芝グラウンドである松前記念サッカー場を有する好環境。その中で磨かれた選手たちが今年は総体予選で県4強、そして選手権予選で決勝進出を果たした。3年生たちは夢をかなえることができなかったが、来年は「攻撃守備でハードワークできる」(吉岡監督)という矢野をはじめ1、2年生の先発7人が残り、今大会を怪我で欠場したU-16日本代表MF小野湧哉(1年)という期待のタレントもいる。それだけに下級生たちがこの日の悔しさを糧に成長して、来年こそ全国切符を掴み取る。

[写真]存在感示したMF矢野中心に攻めた東海大熊本星翔だったが、延長戦の末に準優勝

(取材・文 吉田太郎)
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