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2連覇狙う“ヒガシの10番”…東福岡MF藤川「最後はいい形で終わりたい」

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大会2連覇を狙う東福岡高(福岡)の背番号10を背負うMF藤川虎太朗(3年)

 大会2連覇を狙う東福岡高(福岡)の背番号10を背負う。ジュビロ磐田への加入内定も発表されているMF藤川虎太朗(3年)は、高校サッカー最後の舞台に向けて静かに闘志を燃やしている。

 昨年の選手権では右足首痛の影響でベンチスタートが続いていたが、準決勝の星稜戦で先発に復帰してゴールを奪うと、同じくスターティングメンバーに名を連ねた決勝の國學院久我山でもネットを揺らし、2試合連続ゴールを記録してチームの日本一に貢献。インターハイとの夏冬連覇を達成した。

 しかし、追われる立場となった今年のインターハイでは昌平高(埼玉)に2-3で敗れ、初戦敗退の苦汁を舐めさせられた。「去年からのメンバーも残っていて、油断があったと思う」と夏の苦い経験を振り返りながらも、「きつい1年だったけど、改めてゼロから自分たちの足元を見つめ直せたし、選手権に向けて皆で協力し合い、良いチームに仕上がっている」と悔しさを糧に成長したチームに手応えを感じている。

「今まで偉大な先輩たちが背負ってきた番号」である背番号10を今年から背負い、「プレッシャーはあった」と明かしながらも、「ただ、それを乗り越えていかないと、これからの世界では通用しない」と自身も歩みも進めてきた。最上級生として臨む選手権は「今までは先輩についていけばいいという気持ちもあったけど、今年は自分たちが引っ張って行かないといけない」と先頭に立ってチームを高みへと導こうとしている。

 シード校のため、初戦は年明けの1月2日。2回戦で東邦高(愛知)と対戦する。「最後はいい形で終わりたい」と当然頂点を目指すが、「日本一を考え過ぎずに1試合1試合勝っていけば、結果的に優勝も見えてくるはずです。1試合1試合をしっかり戦っていきます」と先のことを考え過ぎずに、まずは目の前の試合に全力で挑む。

(取材・文 折戸岳彦)

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