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北陸、悲願の1勝ならずも奮闘のイレブン称える「北陸の心意気は示せた」

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北陸は0-1の惜敗で選手権初勝利はならなかった

[12.31 全国高校選手権1回戦 北陸高0-1鹿児島城西高 等々力]

 悲願の1勝はならなかった。しかし、北陸高(福井)の松本吉英監督はすがすがしい表情で「ベストゲームだったと思う」と、80分間奮闘した選手たちを心の底からねぎらった。

「心技体に優れる鹿児島城西の噂は聞いていたが、その噂どおり素晴らしいチームだった。鹿児島城西のクオリティーあるサッカーが、うちの良さも引き出してくれた」

 前半6分にセットプレーから失点。最後までこの1点が重くのしかかったが、「あそこで崩れず、盛り返したところに感動した」と、選手の反発力を称えた。鹿児島城西に2点目を許さず、攻撃でもチャンスをつくった。シュート数は4本対5本。80分間、互角に渡り合った。

「今日の試合は生涯、忘れられない試合になった。試合も忘れられないし、選手たちのことも一生忘れられない。(試合後にテレビ局の撮影が入ったが)北陸に『涙のロッカールーム』はない。人生のスコアボードはこれからも続く」

 5年ぶり4度目の出場。過去3大会はいずれも1回戦敗退に終わっており、県勢としても4大会ぶりの1勝を目指したが、“壁”を乗り越えられなかった。またしてもお預けとなった選手権での1勝。それでも指揮官は「恥じることはないし、選手にはねぎらいの言葉しかない。北陸の心意気は示せたと思う」と胸を張り、選手たちに最大の賛辞を贈った。

(取材・文 西山紘平)

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