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[MOM2779]岡山学芸館DF香西泰成(3年)_CB相方が3度変わるも完封劇で締める

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岡山学芸館高(岡山)のDF香西泰成(右、写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権2回戦 学芸館1-0仙台育英 味フィ西]

 アクシデント続きだった。前半24分に先制点を奪った岡山学芸館高(岡山)だったが、同38分にDF仲達大翔(3年)が左足を痛めてDF永久龍之介(3年)と交代。どの永久も後半7分に自ら交代を要求して、ピッチを後にした。

 CBの相次ぐ負傷。相方を失い続けたDF香西泰成(3年)だったが、「特に焦ることはなかった」と冷静に対応。永久の交代後は、ボランチからポジションを下げたMF前田光輝(3年)とのコンビで、相手の攻撃を跳ね返し続けた。

 予選では“レギュラー落ち”していた。本来、背番号4をつけてプレーしていた香西だったが、今季後半はボランチやFWでプレーできることも加味され、スーパーサブとしての起用が続いていた。FWとして途中出場してプリンスリーグ残留を決める得点を決めるなど、存在感を発揮していたが、スタメンの機会は失っていた。

 しかし背番号は16のままだが、選手権を前にCBのスタメンを奪取。きっかけになったことは特にないというが、日々の練習から真面目に取り組み続けたことが、指揮官の目に留まった。そしてアクシデントを乗り越えての2試合連続無失点。プリンスリーグでワースト3位の35失点を期していた守備が「課題だった」と話した香西は、「2試合を通して無失点。とてもいい」と胸を張った。

 3日の3回戦の相手はプリンスリーグでも対戦する瀬戸内高。「学芸館サッカー部はインターハイでベスト16を取ったことがあるんですけど、選手権では壁を越えられるように、ベスト8を目指して頑張りたいです」。確かな手ごたえを感じながら、勝手知ったる相手との対決に臨む。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2018

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