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静岡王者・藤枝明誠は新田と初戦。歴史の浅い自分たちが勝ち進んで県勢連覇、“真の王国復活”へ

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“王国復活”を掲げる藤枝明誠高

 真の王国復活へ――。藤枝明誠高が静岡県勢の全国連覇に挑戦する。藤枝明誠は静岡県予選準決勝で前回大会日本一の静岡学園高を3-0で撃破。決勝でも後半の3得点によって東海大静岡翔洋高を3-0で下し、4年ぶり3回目の全国大会出場を決めた。

 全国初戦(2回戦)の対戦相手は、39年ぶり出場の新田高(愛媛)に決定。藤枝明誠のMF中山碧主将(3年)は組み合わせ抽選会後の「対戦校インタビュー」で「(新田は)攻撃力が凄くあるという情報があるけれど、自分たちも攻撃力では負けたくないです」と語り、新田のDF大野哲平主将(3年)は「まずはワクワクという気持ちが大きかったです。自分たちらしく、泥臭く、持っているものを全て出せるように全力で頑張ります」と返した。

 藤枝明誠のグラウンドには掲げられてきた横断幕がある。それは「王国復活」。全国大会での早期敗退の続いた王国・静岡復活を自分たちが成し遂げることを目指してきた。09年度には選手権初出場でベスト8。2度目の挑戦となった16年大会はFW遠野大弥(現福岡)やFW藤本一輝(現鹿屋体育大、大分内定)、MF丹羽一陽(現新潟経営大、八戸内定)を擁し、強力なチームだったが、東海大仰星高(大阪)との強豪対決となった初戦で敗退している。

 今回は3度目の全国挑戦。中山は「自分たちは『王国復活』という目標を掲げてきて、昨年は静岡学園さんが優勝したんですけれども、僕たちのようなあまり歴史のないような高校が静岡県から勝ち進むことで『王国復活』ということが達成されると思うので、それを成し遂げられるように頑張ります」と意気込んだ。

 チームは超攻撃的サッカーを掲げる。突破力秀でたMF小林洸(3年)や高精度キックを操るMF 横山良唯(3年)、10番の中山、静岡MVP&得点王のMF賀茂大紀(3年)らが、ポゼッション、ショートカウンター、セットプレーなど多彩な攻撃でゴールを奪う。静岡県予選準決勝、決勝で見せた距離感良く、強度の高い守備も勝ち上がる力となっている。

 中山は県決勝後、「静岡の代表として全国に行かせてもらうので、代表に恥じないサッカーをして、やるからには優勝を目指します」と誓っていた。よりパスワークを磨いて勝ち進み、県勢連覇、“真の王国復活”を成し遂げる。


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